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<話題>半導体関連大手2社の株価に明暗

5/2(水) 8:30配信

モーニングスター

 27日のマーケットで、半導体・電子部品の切断、研削、研磨装置の世界最大手ディスコ<6146>が値下がり率で東証1部の上位となる一方、半導体検査装置の世界的大手アドバンテスト<6857>は値上がり率の上位に浮上した。

 ディスコは26日引け後に、18年3月期の連結営業利益予想を従来の501億円から509億9500万円(前期比66.1%増)に引き上げたが、19年3月期第1四半期(4-6月)の営業利益予想を158億円から98億円(前年同期比35.1%減)に減額。同社はここまで、顧客の設備稼働率の高まりにより、消耗品で利益率も高い「精密加工ツール」の貢献により、予想利益の増額を繰り返してきただけに、株価はショック安。一時前日比3120円安の1万9100円まで下押した。

 一方のアドバンテスは、18年3月期の連結営業利益が244億8700万円(前期比76.1%増)で従来予想を44億8700万円超過し、19年3月期の営業利益に345億円(同40.9%増)を見込んだことがサプライズに。株価は一時前日比338円高の2645円まで上伸し、1月18日の年初来高値2399円を更新した。

 同社の18年3月期は、主力の「半導体・部品テストシステム事業部門」において、非メモリ・テスタは車載半導体、有機ELディスプレイドライバ、液晶ディスプレイドライバ用が好調に推移し、売上高は879億円(前期は741億円)に拡大。メモリ・テスタも3次元NAND型フラッシュメモリやDRAMの需要拡大による生産能力増強投資の積極化で売上高は530億円(同272億円)に増大し、同事業部門としてセグメント利益は289億1700万円(前期比73.7%増)に伸長。全体をけん引した。

 続く19年3月期もDRAMを中心とした、より高速・大容量なメモリの生産拡大を背景に、高水準な新規試験装置需要が継続する見通し。連結売上高2300億円(同11.0%増)で営業利益345億円(同40.9%増)を計画するが、半導体テスタ市場が活況な中のシェア上昇で18年3月末の受注残高は828億円(17年12月末653億円、17年3月末422億円)に積み上がっており、このことが業績予想の信ぴょう性を高めている。

 半導体関連では、分野によって一時的な業績の調整はあっても、全体としてもう一段の成長ステージに向うとの見方があり、注目が怠れない。

(モーニングスター 4月27日配信記事)