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岸博幸氏が考える、「副業・兼業」のメリットとは?

5/2(水) 18:30配信

TOKYO FM+

中西哲生がパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「クロノス」。5月2日(水)放送の「BREAKFAST NEWS」のコーナーでは、慶應義塾大学大学院教授の岸博幸さんに「副業の現状」について伺いました。

働き方改革が議論されている今、新たな取り組みをおこなう企業が出てきました。大手旅行代理店「H.I.S.」は、今年5月からおよそ5,500人の正社員を対象に副業を解禁することを発表。同社は、従業員に違法残業をさせた疑いで2017年に書類送検されており、今回の取り組みは過去の反省を活かしたアクションと言えます。

岸さんはH.I.S.の取り組みについて「すばらしい」と大絶賛。その理由として、単純に個人の収入が増えること以外にも、副業をすることによって新しい知識やスキルの習得ができることを挙げます。「副業で得た新しい知識やスキルを本業と組み合わせることで、クリエイティブな仕事につながる」と岸さん。

さらに、副業の台頭が起業のスタイルに影響する点にも言及しました。副業が禁止されている企業が多い日本では、それまでの仕事を辞めてから起業することが一般的でした。しかし、それでは一度収入が“0”になるため、起業におけるリスクが大きい点が問題です。一方、アメリカでは「ハイブリット起業(=本業で収入を得ながら起業すること)」で成功している起業家が多いのだとか。岸さんは「副業が認められることで、生活をある程度安定させながら起業に取り組める」とメリットを挙げます。

現状、日本で社員に副業や兼業を認めている企業は2割程度。その背景として、岸さんは「政府が企業に就業規則を設けることを義務付けており、厚生労働省が作成したモデル就業規則が副業・兼業を認める主旨のものではなかったから」と指摘します。このモデル就業規則が、今年の1月に副業・兼業を認める内容に改訂されたことから、岸さんは「企業の就業規則も(副業・兼業を認める内容に)変わっていくだろう」と推測しました。

働き方改革やワークライフバランスの推進により、余暇時間が増えていく傾向にある今、「副業で新しい知識やスキルを身に付けることは、将来の安心を自分で勝ち取ることにつながる」と岸さんは述べていました。

(TOKYO FM「クロノス」2018年5月2日(水)放送より)

最終更新:5/2(水) 18:30
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