ここから本文です

ヴェンゲルに最後の“親孝行”を。アーセナルに突きつけられたEL制覇という使命

5/3(木) 11:50配信

GOAL

アーセナルは、本当の意味でもう後がなくなった。

今シーズン、ヨーロッパリーグ(EL)優勝はもはや使命だ。プレミアリーグで現在4位と14ポイント差の6位と、トップ4フィニッシュは不可能だ。チャンピオンズリーグ(CL)出場は、EL経由で行くしか無い。2シーズン連続でCLを逃すことになれば、クラブの立場的にも財政的にも非常に大きなダメージを負うことになる。

“インビンシブルズ”には誰がいた?2003/04のアーセナルを振り返る【22枚】

だが、それ以上に重要で、そして絶対にELを制覇しなければならない理由がある。

そう、22年間クラブのために命を削ったアーセン・ヴェンゲルを、最高の形で送り出さなければならないのだ――。

■フットボールは一瞬で決まる

準決勝ではアトレティコ・マドリーと対戦。本拠地「アーセナル・スタジアム(エミレーツ・スタジアム)」で行われたファーストレグは、1-1の引き分けに終わった。

まさに「フットボールは一瞬で決まる」とでも言うような試合だった。

立ち上がり、アーセナルは珍しく慎重に入った。サイドチェンジを多用し、相手のプレッシングを丁寧に回避10分には相手が退場者を出したことで、試合は一方的に攻め続ける展開となった。強固なブロックを前になかなかチャンスを作れなかったが、61分にこの日闘志あふれるプレーを見せていたアレクサンダル・ラカゼットが、抜群の跳躍からヘディングで叩き込み、ついにゴールをこじ開ける。スタジアムのファンは熱狂に包まれ、誰もが勝利を確信した。

だが、スタジアムの熱狂は一瞬で静寂へと変わる。82分、ダニー・ウェルベックの無謀な突破を止めたアトレティコは、最終ラインからロングパスを送る。抜け出したアントワーヌ・グリーズマンはローラン・コシールニーを置き去りに。一度はGKが防いだものの、こぼれ球を冷静に押し込んだ。

アトレティコスとの熱狂とは反対に、グーナーたちは沈黙。勝利を諦めた一部の人間は、スタジアムを後にし始めた。その後勝ち越しを目指して相手を殴り続けたが、結局ゴールは生まれず。指揮官も「考え得る中で最悪の結果」と嘆くなど、敗北感の漂うドローとなった。

アウェイゴールを許したアーセナルは、敵地で得点を奪えないで終わると敗退が決定する。1-1で90分を終えても、敵地での延長戦に臨まれなければならない。

1/2ページ

最終更新:5/3(木) 12:47
GOAL