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あのトルドー首相が涙を流してLGBTに謝ったわけ

2018/5/3(木) 17:03配信

BuzzFeed Japan

東京レインボープライドにカナダ大使館が参加

2018年の東京レインボープライドには、東京に大使館を置く10ヵ国と欧州連合がブースを出して参加している。参加国の一つが、カナダ大使館だ。ブースを出すほか、大使館員や家族らがパレードに参加する予定だ。

日本政府が主催しているわけではないLGBTパレードに、なぜカナダ政府を代表する大使館が加わるのか。尋ねると、大使館の担当者は笑顔で答えた。

「東京が特別という訳ではありません。世界各地のカナダ大使館が、地元でLGBTのパレードがあれば参加してます。私も子どもを連れて参加しますよ。多様性の価値を教える良い機会ですから」

当然のことだ、という雰囲気だった。

なぜなのか。【BuzzFeed Japan/貫洞欣寛】

首相が涙の謝罪

2017年11月28日、カナダのジャスティン・トルドー首相が、首都オタワの議会で演説した。

「政府、議会、そしてカナダ国民を代表して、LGBTQ2の方々に対する抑圧を謝罪します。私たちは間違っていました。申し訳ありません。私たちは、このようなことを二度と繰り返しません」

首相は、これまでのセクシュアルマイノリティ(LGBTQ2)に対する差別を、公式に謝罪したのだ。

約30分にわたる演説で、トルドー首相はカナダの二つの公用語である英語とフランス語を交え、「アイム・ソーリー」「デゾレー」と、謝罪の言葉を20回以上繰り返し、涙を拭った。

LGBTQ2とはカナダで使われる言葉で、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー、クイアに、「男性と女性両方の魂(2 spirit)を持つ人」というカナダ先住民の生き方を加えたものだ。カナダ建国の陰に、先住民の犠牲とキリスト教的価値観の押しつけがあったことをも示している。

首相はあわせて「カナダは国際社会において、世界中のLGBTQ2が平等な権利を獲得するため訴え続ける」と語った。

つまり、在京カナダ大使館の東京プライド参加は、LGBTQ2の地位向上を目指して各地で多文化共生や多様性の尊重を訴えるという、カナダの国策の一環とも言えるのだ。

トルドー首相自身も、国内各地で開かれるLGBTQ2パレードに参加している。

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最終更新:2018/5/4(金) 14:59
BuzzFeed Japan

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