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口もとがハート型 黒い捨て猫が、家族にもたらした幸せ

5/4(金) 14:30配信

sippo

 口もとがハート模様。そのキュートさから「ぬいぐるみみたい」「本物の猫?」とインスタグラムで大注目の「サリー」に会いに行ってみた。1人、2人と家族が増えて、にぎやかになった家で、幸せに暮らしていた。

【写真特集】口がハート! キュートな柄の黒猫サリー

 埼玉県内のマンションを訪ねると、サリー(4歳、メス)が居間のソファに、ぽよーんと横座りしていた。口もとは確かに“逆ハートマーク”になっていた。

「自分で逆さになることがあるので、そうしたら“真のハート”が見られますよ」

 飼い主の金子かなえさんが、にこやかに説明してくれた。ご主人の昌史さんも仕事が休みで、長女・新奈ちゃん(2歳)、長男・稜君(11か月)と家族が勢ぞろい。賑やかさにもサリーは動じず、のんびりとしている。

「この頃すごく落ち着いて、家族みんなと同じフロアにいる時間が増えてきました。夫婦2人暮らしから子どもが1人、2人と増えたのは、猫にとってはけっこうな変化でしょうけど」

出会ったのは黒い子猫

 かなえさんがサリーと出会ったのは4年前、結婚して2年目のことだ。「結婚したら子どもより、まず猫がほしい」と思いながら、なかなか縁がなかったところ、友人が子猫の情報を知らせてきてくれたのだという。

「サリーは生後1カ月くらいで中目黒の川沿いに捨てられていました。近所のジュエリーショップのスタッフが工房で保護し、SNSで譲渡先を探していたんです。SNSでは『可愛い』と盛り上がるのに、『飼うのはムリ』と誰にも迎えいれられない様子でした」

 そういうかなえさんも、友人と一緒に中目黒まで見にいったが、悩んだのだという。

「その当時はアメショーぽいキジ模様が憧れで。背中がほぼ黒色のサリーは、イメージと違うので正直迷って……。でも行き場がないとどうなるんだろう……。ちょっと“いい人”ぶって、ウチの子にするって言ったんですよ」

 そうしてサリーは夫妻と同居することになった。初めは驚くことも多かったという。
夫にベタベタ、妻には…

「とにかくやんちゃで、走り回って、ソファで爪を研いで。私の実家では少しの間だけ猫がいたことがあるんですが、主人の実家は農家で犬を外飼いし“家で猫と暮らす”発想もなかったから衝撃だったみたい。でも意外にも、サリーは夫にメッチャなついたんです」

 その言葉に、昌史さんが静かにうなづく。

「たしかに、どんなに仕事で帰りが遅くても、出迎えをしてくれるよね」

 室内飼いに抵抗のあった昌史さんも、すぐに“サリーにくびったけ”になったようだ。サリーは昌史さんの優しい人柄を見抜いたのだろう。

 この日も、昌史さんは離乳食を慣れた手つきで稜君に食べさせ、新奈ちゃんと遊んでいた。その傍らにサリーがいつしかそっと寄り添う。時々熱い視線をちらっと送り、“時々私も見て”と言っているかのようだ。

「サリーは、パパの前だと普段より1オクターブくらい高い声でニャーって鳴いて、甘える。妬けますよ(笑)。私と娘が外出から帰っても迎えにも来てくれないし、差がありすぎ(笑)」

 かなえさんが説明していると、「チャッコはおなかすいてませんか」と、新奈ちゃんがオシャマに声をかけた。チャッコという言い方は、新奈ちゃんだけの呼び方だという。

「私がサリーをもじってチャ―ちゃんとか呼んでいたら、娘がさらにアレンジしたんです。サリーと娘の関係はいいですよ。無理に仲良くさせようとはしませんでしたが、自然に馴染みましたね。あっ、ほら今、逆さになりましたよ」

 サリーが床で体勢を変え“へそ天”状態になって、顔だけこちらに向けた。その逆さの口もとにハート型がはっきり見える。

 このルックスのためサリーはインスタグラムでも大人気になった。

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最終更新:5/4(金) 14:30
sippo