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北の漂着船から“動かぬ証拠” 南北融和のウラで大量上陸作戦か

5/5(土) 10:00配信

FNN PRIME

「南北融和」の裏でしたたかに・・・大量上陸でパニックも

北朝鮮に対する経済制裁は功を奏し、北朝鮮の石油不足は深刻である。

2016年の北朝鮮の原油および石油精製品の輸入量は約120万トンと推定されるが、昨年は、密輸も合わせ100万トン程度の石油しか確保できていないだろう。
このままでは、朝鮮人民軍を維持することはできない。

そこで、石油が不足していても漁船を軍事利用する方法として、風や波、海流を利用する方法を検討しているのだろう。
北朝鮮の漁業都市「清津」の港の映像から推察すると、100トン以上の大型漁船が30隻、長さ15メートル程度の漁船が400隻ほどあり、また、それ以下の大きさの漁船は、3000隻ほどあり、最大10万人ほどを乗船させることが可能である。

この漁船に北朝鮮の軍人もしくは避難民を乗せ、風などの状況をみながら避難地の日本に向けて出航させるのである。

仮に半数が生きてたどり着いたとしても5万人の北朝鮮の人々が日本に上陸することになる。
移民政策、難民政策を持たない日本は、パニックとなるだろう。
また、沿岸部の集落は北朝鮮流入民により占拠されることになる。
もし、北朝鮮が、南北首脳会談、米朝首脳会談後、米国、韓国に軍事的に抑圧された場合、米国の同盟国である日本を混乱させ、また、日本の地から新たな戦略を構築することだろう。

北朝鮮は、したたかに国際社会の荒波を乗り越える術を身に付けつけているのだ。

日本は、日本海での密漁対策も含め、北朝鮮漁船の動向に着目し、海保、警察、自衛隊、そして民間の協力を仰いだ沿岸警備体制の再構築を進める必要がある。

金正恩委員長の“田舎芝居”に惑わされるな

ひとりの日本人の目から見ると、4月27日に板門店で開催された南北首脳会談は、北朝鮮の金正恩労働党委員長が主役の田舎芝居であった。

文在寅大統領をはじめとした韓国国民は、引き立て役となっていた。
韓国メディアは、金正恩委員長の「核の無い朝鮮半島の実現」「民族的和解」「終戦」を目指すという言葉に酔いしれてしまった。

しかし、金正恩委員長の言葉中には具体性はなく、むしろ朝鮮半島から米国の勢力を排除したいという思いが込められているように感じた。
また、板門店宣言は、過去2回開催された首脳会談の際に発表された宣言と同じような言葉が並べられただけである。

むしろ、過去の例からすると会談後、数年内に更に関係が悪化している。

2000年の第1回の後には、2001年に日本近海で北朝鮮工作船と海上保安庁巡視船が銃撃戦をする事案が発生している。
2007年の第2回後は、2010年3月に韓国の軍艦「天安」が北朝鮮の魚雷により撃沈され、同年11月には、韓国支配地の大延坪島が北朝鮮軍により砲撃されている。

過去の例から推察すると、北朝鮮にとって和平に向けた会談は、朝鮮半島統一に向けた主導権をとるための時間稼ぎにほかならないだろう。

北朝鮮の金正恩労働党委員長は、南北首脳会談で「和平」を望む素振りを見せながら、並行して北朝鮮の金体制を維持するための次なる策を打っているようだ。
その行動の拠点は日本に置かれているかもしれない。

山田吉彦

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最終更新:5/7(月) 13:06
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