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滑り台にやせた子猫、頭上にカラス 放っておけず、家に迎えた

5/5(土) 10:10配信

sippo

 出会いは偶然だった。膝にのって来たやせた子猫を放っておけず、背中を押してくれる人も現れた。通訳者の夫とカンツォーネ歌手の妻は、子猫を家族として迎え入れた。子どものように子猫の体調を案じるうちに、夫婦の絆も強まっていった。

【写真特集】放っておけず、連れ帰った子猫「ごん太」

 瀟洒なマンションの一室。広い廊下の先、リビングに入ると、キジシロと茶トラの2匹の猫が出迎えてくれた。

「長男のごん太と、二男の栗太郎です。年齢は2歳と0歳(取材当時10か月)ですが、近頃、体の大きさが変わらなくなりました」

 小穴誠さんが説明してくれる。その隣で、妻の優佳さんがにっこりと微笑む。

「ふたり(2匹)の仲はいいですよ。でも、長男が来てから本当にめまぐるしかったわね」

滑り台にいた子猫との出会い

 ごん太との出会いは2015年12月だった。

「クリスマスライブに必要なものを買うため、午前中に散歩がてら1人で出かけたんです。そうしたら、途中で子猫とばったり!」

 遊歩道の滑り台の下に、やせた子猫が1匹いた。フードや牛乳を誰かがあげた形跡があった。頭上にはカラスも数羽いた。カラスに襲われないか、と心配になった優佳さんが子猫を見ると、ぱっと目が合った。

「傍にベンチがあったので座ったら、ぴょんと子猫が膝にのってきて。何とそのまま寝てしまったんです。なんて可愛いの、この子欲しいな。けど、買い物いかなくちゃ……。でも今バイバイしたら二度と会えないかも……。30分くらい悩んでいました」

 夫婦とも動物が大好き。6年前に結婚し、ペットは飼っていなかったが、少し前から「縁があれば、犬でも猫でも欲しいね」とよく話し合っていたという。そんな時、カワイイ子猫が突然現れた。さらに、悩む優佳さんの背中を押す人も現れた。

「通りかかった60代ぐらいのおばさまが、『まーっ』と言いながら近づいてきて、『その子猫は少し前からいて、甘えて可愛いの。ウチは高齢猫がいて無理だけど、飼えるなら飼ってあげて』と仰って」

 優佳さんが「連れ帰るにしても、どうしたらいいか分からない」というと、女性は「これに入れなさい」と、持っていたエコバックを差し出してくれたそうだ。

 夫に電話したが、仕事中でつながらなかった。

「1人で決めていいか迷いましたが、よしっと決断しました。おばさまが家まで付き添って下さったのですが、『逃げないようにエコバッグの口を絶対開けちゃだめよ!!』とアドバイスして、コンビニに寄ってフードを買うのに付き合ってくれて、飼育の仕方も教えてくれました。女神ですね」

 帰宅すると、とりあえず廊下でごはんをあげ、水切り籠で簡易トイレを用意。よく見ると体中が(便で)汚れていたので、お湯で洗って、ストーブで温めた。

 その運命の日を、夫の小穴さんも振り返る。

「電話に気づいて連絡すると『ごん太、ひろった』という。『ごん太』というのは、僕が独身時代に住んだ一軒家に遊びにきていた野良猫の名前で、この先もし猫を飼うことがあれば、同じ名前にしたいと話していたんです。帰宅したら本当にいたので、もうビックリ」

 もちろん小穴さんは、妻・優佳さんの思いと、ごん太を受け入れた。

 翌日、ごん太を動物病院に連れていくと、推定(生後)6~7か月といわれた。だが、体重はわずか1.5キロしかない。ワクチンを打ち、下痢止めを飲ませて、3、4日もすると、顔が穏やかになったという。

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最終更新:5/5(土) 10:10
sippo

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