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「野焼き」法律的にOK? 長野に住んで驚いた「下草火災」の多さ! 「燃やさせない」対策に物々交換作戦

5/17(木) 7:00配信

withnews

 長野に転勤してきて驚いたこと。それは「下草火災」です。しょっちゅう起きるのです。どうして長野でこんなに多いのでしょう。県外出身の我々2人にとって「長野に来て驚いたことベスト5」に入る謎です。特にこの春は下草火災が急増していて、7人もの方がお亡くなりになっています。犠牲者まで出ていることを考えると、これはもう一種の社会問題。シタクサカサイに迫ります。(朝日新聞長野総局記者・田中奏子=島根出身、大野択生=東京出身)

【動画】いたるとこから煙が……本当にこわい「山火事現場」をとらえた映像

2月以降、198件7人死亡

択生「そもそもシタクサカサイって何ですか?」

長野県消防課「たき火や野焼きの火が、周りの下草に燃え移ること、です」


【ミニ解説・呼び方は色々】
実は下草火災と呼ぶのは警察で、長野県は枯れ草火災と呼ぶ(ややこしいので、以下は下草火災で統一)。


択生「被害が深刻です」

長野県消防課「風が飛び火させるケースが多く、下草火災が山火事になることも少なくありません」

「過去5年間で最悪の数字です」

択生「最近ではどんな被害が?」

長野県消防課「今年4月6日、強風にあおられて山林約24ヘクタールが焼けました」

択生「今年の傾向は?」

長野県消防課「今年2月から4月15日までの間に県内で発生した下草火災は198件です」

択生「そんなにも!」

長野県消防課「林野火災が20件。死者は7人に上り、19人がけがをしています」

択生「それって……?」

長野県消防課「過去5年間で最悪の数字です死者は7人に上り、19人がけがをしています」

択生「火災が集中する季節は?」

長野県消防課「下草火災は例年、春に集中します。農作業が始まる前の春先に野焼きをするためです」

択生「今年、増えた理由は?」

長野県消防課「今年は3月中旬以降雨が少なく乾燥した日が続き、火災も増えました」

県によってもバラバラ

奏子「ちょっと待ってください! 私は隣の新潟県から今月異動してきたんですが……」

奏子「新潟では『下草火災』って聞いたことがありませんでした」

奏子「ちなみに私、出身は島根県で、島根でも聞いた記憶はないんですけど……」


【ミニ解説・他県でも違う】
実は「下草火災」について、他県は微妙に違う。新潟は「枯れ草火災」、岐阜は「たき火火災」。


【ミニ解説・長野は数字でも突出】
呼び方が違うとはいえ、発生件数で長野が突出しているのは事実。岐阜県の発生件数は、昨年1年間で82件。新潟県に至っては「少ないので統計を取っていない」

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最終更新:5/17(木) 7:00
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