ここから本文です

今買いたいロードスターはコレ! NBはライトウェイトスポーツの完成形だ

5/9(水) 11:51配信

carview!

マツダに敬意を表しつつ歴代ロードスターに試乗

今回ボクは歴代のロードスター全てに乗ることができた。その経緯は昨年末の現行NDロードスターのマイナーチェンジと、マツダが新たに始めた「NAロードスターレストアサービス」がリンクしたから。この機会に「全てのロードスターに乗ろう!!」という企画になったのだ。

>>ロードスター RS(NB型)の写真を見る<<

それと同時にボクが偉いと思ったのは、マツダが初代ユーノス・ロードスター以外にも歴代車輌を動態保存していることだった。通常現役を退いた車輌は直接的な宣伝活動には役に立たないわけで、企業として考えれば単なる税金のムダ。もちろんロードスターは「世界で一番売れたオープンスポーツカー」だから、マツダが歴代車輌を保管するのは当然のようにも思える。そして今回のようにメディアがこれを取り上げれば、ブランディングとしては成功だと言えるのだけれど、果たしてそれが功を奏するか? というのはまた別な話であり、普通に考えれば思い切れないことである。

なぜなら大衆車メーカーであるマツダは、スポーツカーメーカーのように過去を遺産化してプレステージを高めることが、業績につながるメーカーではない。プレミアムシフトへの道を模索しているフシは確かにあるけれど、ともあれ今回マツダがNAロードスターをレストアしたり、歴代車輌を動態保存したのは、それが直接的な理由ではないと思うのだ。そもそも論として、マツダがロードスターを大好きであり、そのオーナーたちを愛しているからだと思うのである。前置きは長かったけれど、ボクはこれが言いたかったのだ。さぁオープントップを開け放って、歴代ロードスターの試乗を開始しよう。

NAから様変わりしてしまったデザインに愕然

二代目ロードスターは、完全な“名作”となった。うん、“NB”は本当にいい。もし今ボクがマツダ・ロードスターを手に入れるならば、間違いなくNBの中から、どのグレードにするかを悩むと思う。なぜなら今もってNBが一番、バランスが取れたロードスターだからだ。

しかしこの二代目、出た当時は喧々ごうごうだった。あまりにプリティだった初代NA型から一気に変わってしまったその見た目。リトラクタブルヘッドライトが北米における歩行者保護の観点から禁止されてしまったことは残念だったが、それにしてもそのデザインは、あまりに様変わりしてしまった。素朴で可愛らしかったイギリスのカントリーガールが、西海岸に出てきて化粧バリバリになってしまったかのように、小さなボディになまめかしいうねりを加えてきたアンバランス感には、初代NAオーナーとして怒りを感じた程だった(笑)。

またNAの後期型で1.8リッターとなったエンジンはその素性をコツコツと磨き上げ、最終的には160psを発揮するまでになったけれど、やっぱり何かが違っていた。たぶん当時の僕たちは、トルクでこれを走らせるのではなくて、“テンロクNA”という記号性と共に、“回す愉しさ”を見いだしていたのだと思う。初代NAのB6エンジンはファミリアに搭載された量産車用ユニットだったから、例え高回転まで踏み込んでもホンダ「V-TEC」のような切れ味やパンチはない。むしろ“ただ回っているだけ”感の方が強かったのだが、それでも誰もがレッドゾーンまでエンジンを回しきれる愉しさに、ハートをつかまれていたのだ。

1/2ページ

最終更新:5/9(水) 11:51
carview!