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武田薬のシャイアー買収、EU競争当局が研究開発活動を厳しく審査へ

5/9(水) 0:52配信

Bloomberg

武田薬品工業のシャイアー買収は、欧州連合(EU)の競争当局から研究活動に対する厳しい審査を受けることになりそうだ。

武田薬はこの買収で血友病のような希少疾病治療薬など、利益率の高い部門をシャイアーから手に入れる。武田薬の発表によると、重複する研究開発(R&D)の費用が6億ドル(約655億円)節減でき、合併後3年目までに節約できる費用は全体で14億ドルに上るとしている。

ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、アイトール・オルティス氏は「特定の医薬品に関する研究開発費削減は警戒シグナルを発し、当局調査や是正勧告の対象になり得るだろう」と指摘。ただ、神経科学や胃腸薬の市場で両社の重複は極めて小さく、競争を阻害する合併と見なされる公算が小さいため、「買収そのものが阻止される恐れは小さい」と述べた。

製薬会社の合併・買収(M&A)は、EU競争当局である欧州委員会から厳しい審査を受けることが多い。武田薬は8日、およそ43%を見込む研究経費の節減は「進行中の研究や初期段階にある新薬開発プログラムの合理化を通じ、R&D費用対効果の最大化と重複リソースの削減」で実現すると説明した。

欧州委は武田薬の買収計画、および買収後のR&Dについてコメントを控えた。武田薬はEUのほか、日本や米国、中国、ブラジルなどで競争当局の承認が必要だとの見方を示している。

原題:Takeda’s Shire Takeover Seen Facing EU Scrutiny of Drug Research(抜粋)

Aoife White

最終更新:5/9(水) 0:52
Bloomberg