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東芝が有機ELレグザX920発表。4Kチューナー初搭載でパネルも最新

5/10(木) 17:01配信

Stereo Sound ONLINE

国内テレビとして、BS/CS 4Kチューナーを初搭載

 東芝から、レグザの2018年ラインナップが発表された。4K有機ELテレビの「X920」シリーズと、同じく4K解像度のVA液晶パネルを搭載した「BM620X」、「M520X」シリーズの合計9モデルとなる。

【画像】4K本放送受信用の4K視聴チップ

 今回の新製品群一番の特長は、全モデルに新4K8K衛星放送に対応するBS/CS 4Kチューナーを搭載している点にある。先日開催された説明会ではこの点について、同社・本村裕史氏から力の入った紹介があった。

 本村氏は、「今年の12月からBS/CSで4K本放送(新4K8K衛星放送)が始まりますが、そのことをきちんと理解しているユーザーは案外少ないのです。さらにどうやって観たらいいのか分かっている方は少数派です。そこで弊社では、敢えてこの時期に4Kチューナーをテレビに内蔵しました。新しいレグザを買っていただければ、チューナーを追加しなくても、簡単に4K放送を楽しんでいただけます。これから4Kテレビを買おうとお考えの方は、レグザを選んでいただけることと願っています。もちろん従来のテレビをお使いの方のために単体4Kチューナーも発売します」と、4K放送にいち早く対応を果たした狙いを語った。

 なお12月からの4K本放送では、新しい著作権保護技術としてACASが採用される予定になっているが、この方式では、テレビにACASチップを組み込まなくてはならない。しかし現時点でチップの供給数が限られており、今回の新製品の発売時期(6月~7月下旬)にはACASチップの搭載が間に合わないという。

 そこで東芝ではレグザの購入者に対し、ACASチップを内蔵した「4K視聴チップ」を提供する。これを各テレビの背面にある専用USB端子にセットすれば4K放送を受信できるようになるそうだ(現在の4K試験放送はそのままで受信可能)。なお、4K放送については、事業者次第ではあるが、外付けUSB HDDへの録画も可能だ。

 4K視聴チップの申し込みは、テレビ本体、または同梱のパンフレットに記載されているQRコードをスマホで読み込み、そこからお客様情報を登録すればいい。電話やファックスでも申し込み可能とのこと。


■有機ELテレビX920シリーズは最新パネルを採用

 では今回のトップモデルとなる有機ELテレビのX920シリーズについて詳しく紹介しよう。サイズは、65型の「65X920」(想定市場価格65万円前後、税別)と55型の「55X920」(想定市場価格45万円前後、税別)での展開となる。4Kチューナーを内蔵しながら、「X910」シリーズよりそれぞれ25万円のプライスダウンを実現しているのは驚異的だ。

 どちらも、LGディスプレイ製2018年最新世代4K有機ELパネルを採用した。このパネルは、新開発の画素構造を採用することでピーク輝度が向上するとともに、新たな表面処理の採用により黒の再現能力を向上させている。その結果、輝きと引き締まった黒を両立し、さらなる高画質を実現したという。明るさは1000nitをクリアーし、色域もDCI-P3を99%カバーしている。

 また組み合わせる映像エンジンとして、「レグザエンジンEvolution PRO」も新たに搭載された。

 これに伴い、「BS/CS 4KビューティX PRO」といった新しい機能も追加されている。これは放送で使われるHEVC方式で圧縮された4K映像に対し、オリジナル素材のフレーム数を判別(24p/30p/60pなど)、そのフレーム数に応じて最適な参照フレーム数を算出して、高精度なノイズリダクション処理や超解像を加えるものだ。これにより4K放送もいっそうクリアーに再現できるという。

 また、地デジなどのフルHDに満たない映像(水平1440×垂直1080画素など)に対して、3回の異なる超解像を加えることでノイズレスの4K映像を作り出す機能も搭載している(『地デジビューティX PRO』)。

 なお今回のX920ではHDRフォーマットとして、HDR10とHLGには対応しているが、ドルビービジョンには非対応となる。これは液晶モデルでも同じとのこと。

 音質面では新開発の「有機ELレグザオーディオシステム」を搭載することで、迫力あるサウンドを目指した。フルレンジユニット、トゥイーターとも一新され、取り付け位置を改善したボックスに収められている。同時にレグザ・サウンド・イコライザーに低域の補正能力を改善するオーディオオプティマイザーを追加し、全帯域でフラットな音響特性を実現している(スピーカーユニットは正面左右に下向き配置)。

 また今回の新製品では、リモコンも一部変更されている。リモコン上部に「4K」ボタンが配置され、ワンタッチで4K放送が選べるようになった。これもチューナー内蔵のメリットを活かして欲しいという東芝開発陣の狙いなのだろう。中央部のジョグダイヤルもカーソルボタンの形状を変えることで、ブラインド操作が簡単にできるように配慮されている。

 同時発表された4K液晶テレビと単体チューナーについては、下記リンクの記事をご参照いただきたい。

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最終更新:5/10(木) 17:01
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