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米名門校で蔓延するレイプ競争。被害女生徒が実名顔出しで立ち上がった理由

5/10(木) 12:14配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

日本では財務省の元事務次官のセクハラ事件をきっかけに、少しずつ働く女性たちが職場などでのセクハラについて声をあげ始めているが、アメリカでは、レイプ・サバイバーの高校生の女の子が立ち上がり、対等な男女関係を築くための授業を広げる活動を始めている。

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チェシー・プラウト(19)は、名門進学校を卒業する男子生徒が後輩の女子生徒と何人セックスができるかを競う伝統行事の犠牲でレイプされたことを、同校で初めて警察に報告し、司法の場にまで持ち込んだ。裁判で争った後、「匿名」で訴えている限り「被害者叩き」が止まらないとして、テレビ番組のインタビューに応じ、名前と顔も公表した。

名門校にはびこる忌まわしい伝統

チェシーがレイプ被害に遭ったのは2014年5月31日、15歳のときだ。相手はハーバード大への進学が決まっていた同じ学校に通う、スポーツ万能の上級生オーウェン・ラブリー。 2人が通っていたのは、東部ニューハンプシャー州でも有名な寄宿制進学校セント・ポールズ(1856年設立、生徒数500人)。彼女がセント・ポールズに進学したのは、卒業生として母校を愛する父親と、先に進学した姉ルーシーの勧めがあったから。

チェシーはオーウェンに誘われて完全に外に音が漏れない機械室に閉じ込められた。何度もNoと言い、下着も付け直し抵抗したが、その後パニック障害を引き起こし、抵抗できなくなり、被害に遭った。

事件後すぐに学校側に相談するが、「お母さんに話しなさい」と言われ、両親が遠方から駆けつけて警察に行った。 同校でのレイプ事件を警察に訴え、公判に持ち込んだのは、チェシーが初めてだった。

公判で検察の追及によって明らかになったのは、同校にはびこる男子生徒の忌まわしい伝統行事だった。卒業間際の男子は、「シニア・サルート(3年生への敬意)」というゲームで、卒業前に何人の下級生とセックスできるかを競っていた。Facebookのグループも作り、女生徒のリストまで作っていた。特にチェシーは姉妹で在学していたため、誰が姉妹2人をシニア・サルートに誘えるか、校内で最大のターゲットになっていた。

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最終更新:5/10(木) 12:14
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