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諏訪湖の水質前年度比悪化 17年度県調査速報値

5/12(土) 6:01配信

長野日報

 諏訪湖の2017年度の水質は、水の汚れの程度を示す代表的な指標のCOD(化学的酸素要求量)、全窒素、全りんがいずれも16年度比で悪化し、新たに設けられた指標の透明度も含めて県の目標値に届かなかったことが11日に県諏訪地域振興局が発表した調査結果の速報値のまとめで分かった。昨年10月のアオコの大量発生などが影響したとみられる。

 速報値によると、CODは75%値が1リットル当たり6・4ミリグラム、年平均値が5・2ミリグラムでともに0・8ミリグラム悪化。全窒素は年平均で0・06ミリグラム増えた。前年度に環境基準の0・05ミリグラムを達成していた全りんも0・06ミリグラムとなり、基準を0・01ミリグラム超えた。目標値は水質保全やまちづくりなどの観点からまとめた諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」に盛り込んでおり、21年度までの達成を目指している。

 透明度は従来の各種指標が住民に分かりにくいという指摘を踏まえ、新たに設定された。目標値は年平均1・3メートル以上だが、17年度は1・2メートルだった。

 調査は湖心、初島西、塚間川沖200メートルの3地点で昨年4月から今年3月まで毎月1回実施したが、2月は結氷のため測定できなかった。水質に影響する植物プランクトンは水温が下がる冬場に減少するため、2月の欠測が年平均値を高める結果となった。

 同局環境課によると、昨年10月に台風などでまとまった雨が降り、その後気温の高い日が続いたため、アオコが大量に発生した時期があったという。同時期と測定日が重なったことも水質の悪化を示す要因になったとみている。月別の調査結果では昨年10月が前年以前の同月の傾向と比べ、数値が大きく高まっていた。

 同課は「長期的な視点では諏訪の水質は改善傾向にあるとみている。引き続き、状況を見守っていきたい」と話している。

最終更新:5/12(土) 6:01
長野日報