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画像モードのフル活用で4Kテレビがさらに高画質に:LG編

5/12(土) 12:07配信

Stereo Sound ONLINE

 現在発売中の月刊『HiVi』2018年5月号では、特集「はじめよう、高画質」として、家庭用テレビやパッケージソフトの高画質化の歴史を振り返るとともに、最新機器の選び方&使いこなしを特集しています。

【画像】映画用、スポーツ用など多くの映像モードを準備

 その中で、現在日本でテレビを発売している主要メーカー6社(フナイ、パナソニック、シャープ、ソニー、東芝、LG)に対し、各社テレビの映像モードの特長や絵づくりを進める際に注意した点についてアンケートを実施しました。

 ここでは誌面に収まりきれなかったアンケート全文を公開。これを読んで、お使いのテレビをより一層使いこなしてください。この回では有機ELテレビの先駆者LGエレクトロニクスの、2017年モデルについてうかがっています。(Stereo Sound ONLINE 編集部)



【Q1】映画視聴用モードの絵づくりのポイントや、絵ぎめの際に注意した点はどこでしょう。

 映画監督など映像制作者の作品に対する意図を、より忠実に再現することを優先して絵づくりしています。特に有機ELの特徴である最暗部から中高輝度に至る輝度/色の微妙な階調変化を忠実に再現できるよう各特性を追い込んでいます。


【Q2】映画視聴用モードで使いこなして欲しい調整項目等について、その上手な使い方も含めて教えて下さい。

 映画視聴用のモードでは、SDRコンテンツで「ライブシアター」「シネマ1」「シネマ2」「Technicolorエキスパート」、HDR10コンテンツでは「シネマブライト」「シネマダーク」「Technicolorエキスパート」と多岐のモードがありますので、まず、お使いの環境(できれば出来るだけ低照度の照明環境)でモードを切替えて好みに近いモードから調整を始めてください。

 次に、OLED輝度、明るさを(HDRコンテンツでは『プロ設定』→『ダイナミックコントラスト』を一旦、オフにして)、最暗部と最明部を含む輝度を好みに合わせて下さい。

 その上で、ホワイトバランス内の色温度=「低1」「2」「3」や、方式=「2ポイント」の「高」の「緑」「青」それぞれで色温度を微調整してください。調整した輝度と色温度を基準にしてその他の調整を行なうことが、LGテレビの上手な使い方です。

 最後に、HDRコンテンツでは、コンテンツに合わせてダイナミックコントラスト=「オフ」「低」を切替えてお使いいただくことがお勧めです。HDRのダイナミックコントラスト=「低」は、HDRコンテンツの映像に合わせて最暗部と最明部の再現を自動調整する機能(ダイナミックトーンマッピング)が入っています。コンテンツによって「オフ」と「低」のどちらが最適かを選んでお使いいただくことがお勧めの使い方です。


【Q3】入力信号に忠実な絵(モニター的な使い方)をしたいと思ったら、どの映像モードで、どのような設定を選ぶのがお薦めでしょうか?

 視聴環境/コンテンツに合わせて映像モードを選択することがお勧めですが、もっともモニターに近い忠実な再現は、SDRコンテンツでは「シネマ2」、HDRコンテンツの場合は「シネマダーク」でダイナミックコントラストを「オフ」にした場合ですので、この設定でご覧観いただくことをお勧めします。


【Q4】貴社の映像調整メニューについて、他社と比べて特徴的な項目と、お薦めの使い方(設定方法)を教えて下さい。

●HDR入力時のダイナミックコントラスト:コンテンツによっては、グレーディングの影響で最暗部/最明部が飽和気味の場合があるようですので、HDRコンテンツに合わせて「オフ」「低」を使い分けていただくこともお勧めします。

 例えば、HDR収録のUHDブルーレイで、自然光だけで撮影した映画や、夜景シーンの多いタイトルはダイナミックコントラスト「低」が、映画の中でも様々なシーンの切り替わりが多いタイトルでは逆に「オフ」が好きという方が多いようです。

●SDR入力時のHDR効果:SDRコンテンツをHDRコンテンツのように擬似的にハイダイナミックレンジ効果を持たせて表示する機能です。SDRの映画コンテンツを映画視聴用のモードとしては「低」でご覧いただくこともお勧めします。

●20ポイントIRE:モニターのガンマ/色温度トラッキングを調整するために用意されているISF認定の調整機能で、内部パターン/外部パターンを使って、5~100IREを5IRE毎の輝度で明るさと、色温度を輝度により詳細に調整することができます。


【Q5】貴社のテレビのユーザーに、映像調整関連でぜひ試して欲しい点についてひとことお願いします。

 上記の(2)に記載した使い方を実施することで、使用環境やお客様の好みに合わせて、有機ELのデバイスの魅力を引き出すカスタマイズができると考えます。ぜひ試していただければと思います。

 比較的色温度が高く、明るい照明環境の日本のリビングでは、色温度を標準より高くした「標準」モードをデフォルトとしていますが、暖色系照明で照度を少し落とした場合は、映画視聴用モードから調整をスタートする方が味わいのある映像になる場合もあります。リビングでの生活環境も含め、高画質ライフを試していただければと思います。


【補足】LG製4Kテレビに搭載されている主な映像モードと、想定している視聴環境、視聴ソースを教えて下さい。


《SDRコンテンツ再生時》

●あざやか……明るくあざやかに表現するモード。自然光や照明が明るい広い空間で、複数人でご覧いただくときなどにお薦めです

●標準……映像を自然に表現するモード。リビングの照明下でテレビ放送などをご覧いただくときなどにお薦めです

●省エネ……「標準」と同様に、ご家庭のリビングでテレビ放送をご覧いただくときにお薦めですが、「標準」より明るさを抑えることによって消費電力も抑える省電力モードです

●ライブシアター……映画映像を忠実に再現するモードをベースとし、ご家庭のリビングで、明るさを抑えた暖色系の照明で、ライブ映像などをご覧いただくときにお薦めです

●スポーツ……スポーツ映像をご覧いただくのに適した、明るくあざやかに表現するモード。自然光や照明が明るい広い空間で、複数人でご覧いただくときなどにお薦めです

●ゲーム……ゲームソフトの再生に最適化されたモード。ゲームコンテンツをお楽しみいただくときにお薦めです

●HDR効果……SDRコンテンツをHDRコンテンツに近づけて再現するモードで、「低」「中」「高」の3つから選択できます。それぞれ、「シネマ1」「標準」「あざやか」でのお勧め視聴環境/ソースでHDR効果のある映像で観たいときにお勧めです

●シネマ1……入力信号に忠実な絵を再現するためのモードで、リビングで、明るさを抑えた暖色系の照明で、映画コンテンツなどをご覧いただくときにお薦めです

●シネマ2……入力信号に忠実な絵を再現するためのモードで、「シネマ2」よりも照明を落としたホームシアターのような環境で、映画コンテンツをじっくりご覧いただくときにお薦めです

●Technicolorエキスパート……「Technicolorエキスパート」は、「シネマ2」をベースに、テクニカラー社のカラーオプティマイズ技術を活用した画質モードです。暖色系の照明の明るさを少し抑えた環境で、映画コンテンツをご覧いただくときにお薦めです


《HDE10コンテンツ再生時》

●あざやか……明るくあざやかに表現するモード。自然光や照明が明るい広い空間で、複数人でご覧いただくときなどにお薦めです

●標準……映像を自然に表現するモード。リビングの照明下でテレビ放送などをご覧いただくときなどにお薦めです

●ゲーム……ゲームソフトの再生に最適化されたモード。ゲームコンテンツをお楽しみいただくときにお薦めです

●シネマブライト……入力信号に忠実な絵を再現するためのHDR用のモードで、リビングで、明るさを抑えた暖色系の照明で、映画コンテンツなどをご覧いただくときにお薦めです

●シネマダーク……入力信号に忠実な絵を再現するためのHDR用のモードで、シネマブライトよりも照明を落としたホームシアターのような環境で、映画コンテンツをじっくりご覧いただくときにお薦めです

●Technicolorエキスパート……「Technicolorエキスパート」は、「シネマ2」をベースに、テクニカラー社のカラーオプティマイズ技術を活用した画質モードです。暖色系の照明の明るさを少し抑えた環境で、映画コンテンツをご覧いただくときにお薦めです


《Dolby Visionコンテンツ再生時》

●あざやか……明るくあざやかに表現するモード。自然光や照明が明るい広い空間で、複数人でご覧いただくときなどにお薦めです

●標準……映像を自然に表現するモード。リビングの照明下でテレビ放送などをご覧いただくときなどにお薦めです

●ゲーム……ゲームソフトの再生に最適化されたモード。ゲームコンテンツをお楽しみいただくときにお薦めです

●シネマブライト……入力信号に忠実な絵を再現するためのDolby Vision用のモードで、リビングで、明るさを抑えた暖色系の照明で、映画コンテンツなどをご覧いただくときにお薦めです

●シネマダーク……入力信号に忠実な絵を再現するためのDolby Vision用のモードで、シネマブライトよりも照明を落としたホームシアターのような環境で、映画コンテンツをじっくりご覧いただくときにお薦めです

Stereo Sound ONLINE

最終更新:5/12(土) 12:07
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