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18歳からの白髪染めをやめたら「自由」になれた。グレイヘアを「育てた」女性が乗り越えた葛藤

5/13(日) 9:00配信

ハフポスト日本版

ライターの朝倉真弓さん、46歳。2016年10月を最後に髪染めをやめ、グレイヘアになるために「白髪育て」を始めた。その過程で見えたことはーー。

(画像)美しきグレイヘア

■白髪育てを始めたワケ

10代から白髪が出始めて、18歳くらいから染め続けてきました。たぶん、誰よりも白髪に関する情報を調べていたと思います。

振り返ると、40歳を迎える年に東日本大震災が来たことが、白髪育てに向かう「原点」だったかもしれません。地震が来た時、ちょうど染める時期と重なったんです。緊急地震速報が出ているというのに、そろそろ髪を染めなきゃと思っている自分がいて。こんな非常事態に、染めることにまだしがみついている自分って何だろう、と。

そう思う一方で、「白髪」「女性」「みっともない」とネットで検索する自分もいました。実際、「みっともない」という意見があるんです。そういうのを読むと気持ちが揺らぎましたが、白髪染めはやめることにして、その過程をブログで綴り始めました。

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「40代で白髪頭なんて、みっともないよ」

「グレイヘアは60代になってからでいいんじゃない?」

うんうん。分かります。

でもさ、もう、本当に、辛いんだよ。

害虫でも見つけたかのように、眉間にしわを寄せながら白髪を塗りつぶす瞬間が。

何も悪くないのに、自分自身を罰しているようで。だから、45歳になったのを機会に、グレイヘアに生まれ変わることを決めました。

(朝倉さんのブログから)
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白髪育てを始めてから、いろんな反応がありました。染めるのをやめてからほどなく、「マナー違反だ」と知人から言われました。「なんで染めないの? 相手に失礼じゃないか」って。「なんで染めないの?(若いのに)もったいない」とも。これは、特に男性から言われましたね。

面と向かって言われて、世間の「常識」ってこうなのか、と改めて知りました。

■心理的な負担から自由になれたのは

2つの段階を踏みました。まず、前髪の部分がすべて自分の本来の毛の色に戻った段階。ここで初めて自分の自然な髪の色のイメージが持てて、この色でいいんだ、とふっきれました。そんなに似合わないわけではないと分かったんですね。

次が、髪全体が完全にグレイヘアになったときですね。2017年7月に髪を切ってショートヘアにしたら、ほぼナチュラルな自分の髪になりました。それまではイメージがもてなかったので、万が一グレイヘアが似合わなかった時に備えて、髪を染めた状態の宣伝用写真も撮っておいたんです。でも実際にグレイヘアになってみたら、こっちの方がいいと思いました。

■グレイヘアになってどう変わった?

顔が明るく見えるんです。黒い髪よりも軽やかに見えて悪くないなと思っています。自分の違う魅力を見つけた感じ。今思えば、20、30代のころから似た色で染め続けてきたので、40代の顔と合わなくなっていたと思うんです。あと、髪染めをやめたので髪の毛が傷まなくなり、濃厚なトリートメントも不要になりました。いまは風呂上がりにヘアオイルを毛先につけるくらいです。

服も似合う色が増えたと思います。華やかな色が似合うようになった。逆にベージュや茶はニュアンスが難しくなったかなと思いますが、スカーフで色を補うこともできる。こうなる前は、洋服も全部取り換えることになるのかな、と覚悟してましたが、取り越し苦労でした。ハードっぽくもいけるし、人によっては、メルヘンな感じも似合うんじゃないかな。

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