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地域猫モンジが道ばたで倒れた! 奇跡的に回復して家猫に

5/13(日) 14:30配信

sippo

 雑種の猫モンジ(オス・推定8歳)は東京都足立区に5年前から住みついた。捨てられたのか、逃げてきたのかは不明だ。町ぐるみで世話をされていたが、ある日、病に倒れた。重篤な状態だったが、病院に運ばれ、一命をとりとめた。その後、猫は近所の夫婦宅にひきとられ、今は家猫としてのんびりと暮らしている。

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 地域猫だったモンジが家猫になったと聞き、会いに行ってみた。

「あの辺りの通りにずっといたんです。ストリートビューにも写っているんですよ」

 バス停まで迎えに出てくれた飼い主の真希さんが、道の向こうを指さした。モンジの新居は、マンションの4階だ。室内に入ると、ブルーのカーテンがかかった綺麗な居間に、目力の強い猫がたたずんでいた。“ようこそ”と言うように近づいてくる。

「ここ1か月くらいで抱っこができるようになりました。でも昔から“外面”はめちゃくちゃよいんですよね。内弁慶だったみたい」

 真希さんの夫、信之さんがにこやかに説明してくれた。

 モンジの名付け親は、近所に住む信之さんの友人なのだという。モンジは表でいくつかテリトリーを持っていたが、食いしん坊で、特にその友人宅の庭でごはんをもらうことが多かったのだとか。

「友人はフランス語に詳しくて、食べるという意味のフランス語『manger(モンジュウ)』と名付けたんです。由来は木枯らしもんじろ? と聞かれることもあるんですが、違います(笑)」

 信之さんは実家でも猫を飼っていた猫好き。散歩する時、たまに会うモンジが気になり、友人の家の庭にも会いに行っていた。首輪をプレゼントしたこともあり、「うちに来るか?」とも話しかけることもあった。だが、表で自由にふるまう姿を見ると、外の暮らしのほうがいいのかなとも思ったという。

看取りを覚悟して

 ところが、昨年8月末、友人から信之さんに電話が入った。モンジが道で倒れていたので病院に連れていくと、肺に水がたまっており、「そう長くないだろう」と獣医師に告げられたというのだ。友人の家には、他にも猫がいたので正式に飼うことができず、信之さんは“もしもの場合の看取り”を相談されたという。

「病院では酸素室に入れられて、すごく痩せていました。仲よしの外猫だったし、病院にいても可哀そうで……。葬儀場を探しながら、妻と引き取ろうかと話し合いました。妻は動物を飼ったことがないのですが、『モンジならいい』と受け入れてくれました」

 何日も一緒に住めないかもしれないが、最期は家で看取ってあげよう……。その思いがモンジに通じたのだろうか。治療を受けると、驚異的な回復をみせ、10日後には「もう大丈夫」と送り出された。退院後に向かったのは、いつものストリート、でなく、信之さんの家だ。

「トイレも爪とぎもすぐ覚えたわね。以前ひとに飼われていたのかしら」と、真希さんは振り返る。でも、しばらくすると毛がバサバサと束になって抜けてしまった。

「最初、夫婦の寝室だけで生活させていたんです。私たちは日中に仕事で出てしまうし、6畳くらいあれば大丈夫かと思っていた。でもきっとストレスだったのでしょうね」

 一部屋に閉じ込めず、2DKをすべて開放すると、抜けた部分に毛が生えてきた。

 ところが、今度は不思議な現象が起きた。いつも頭の辺りがテラテラと濡れているのだ。

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最終更新:5/13(日) 14:30
sippo