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The Super Ball 新曲「Second」はスパボの新局面を感じるラブソング/インタビュー1

5/15(火) 5:00配信

エキサイトミュージック

 
■The Super Ball/シングル『Second』インタビュー(1/3)

恋の始まりは予測不可能。だから辛い恋になるとわかっていても、気持ちを止められないことだってある。The Super Ballの新曲「Second」は、恋人がいる人に惹かれた男性の気持ちが痛いほど切実に歌われた楽曲。しかも、抑えきれない想いをリズムの強めなサウンドに託した「オリジナルバージョン」と、二人の声とギター&ピアノによる哀しいまでに切ない「アコースティックバージョン」(通常盤のみに収録)は、甲乙つけがたい仕上がり。また、心のよりどころを美しい日本語と温かなメロディーで紡いだカップリング曲の「弘前公園」も、聴き逃せない楽曲となっている。ポップでカラフルなだけが“スパボ”じゃない。新たな展開を感じる新鮮な4枚目のシングルだ。
(取材・文/前原雅子)

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今まであまり歌っていない大人の恋愛みたいなことをテーマに曲を作ってみよう、って

──「Second」はどんなところから作り始めた曲ですか。

佐々木陽吾:これまでは優しさとか爽やかさみたいなことを、等身大の曲にしていたところもあったんですけど、今回はしっかり物語を作って、それを歌詞にしようっていうところからスタートしました。

吉田理幹:今回でシングルも4枚目なので、ちょっと新しいことに挑戦したい気持ちもあって。今まであまり歌っていない大人の恋愛みたいなことをテーマに曲を作ってみよう、っていうことになったんですね。それでまずメロディーを作って、そのあと二人でいろんなパターンのちょっと大人っぽい恋愛の歌詞を書き始めたんですけど。もうホントに何度も何度も書き直しながら作っていきました。

──作曲や作詞の役割分担はあるのですか。

吉田理幹:どっちかが曲のきっかけを作ってきて、それを元に二人で作り上げていくっていう感じですね。なので曲の出来方はいろいろですけど、僕がメロディーを作ることがちょっと多くて、陽吾さんが歌詞を書くことがちょっと多いかもしれないです。あと作詞っていうことだと、前作(「MAGIC MUSIC」)で初めて作家の方と共作したんですけど、それによって新しい引き出しができたというか、自分の中になかったメロディーや曲の展開が出てきたことが新鮮だったので、今回も途中から作詞に加わっていただきました。

佐々木陽吾:もっと切なさや男のもどかしさを出していったほうがいいとか、アドバイスをいただきながら3人で作っていったというか。

──大人っぽい恋愛の歌といっても、いろいろ考えられますよね。

吉田理幹:そうなんです。好きな人はちょっと年上で、その女性には彼氏がいて、でも彼氏とはあまりうまくいってないようなことを言ってくる。それなら自分のほうに来てくれればいいのに……みたいな。それくらい細かく設定を決めてから書き始めました。

佐々木陽吾:年齢は僕たちが27歳なので、ちょっと上の30歳前後で仕事もバリバリしている、しっかりした女性で。でもそんな女性に「甘えてごめん」って言われちゃうんですよ、この主人公は。

吉田理幹:そう言ってくるくらいだから、主人公は女性のなかではけっこういい位置にいて。だからタイトルが二番手という意味での「Second」ですけど。でもあえて結末は書かなかったんです。もしかしたら、このあと主人公のほうに来るのかもしれないし、やっぱり彼氏のことが好きで、ずっとそのままかもしれないし。それはもう聴いてもらって想像していただけたらなって。それにしても今回、作詞はかなり手こずりましたね。

──「こういう歌詞に」というものがハッキリあったから、書いても書いても、まだ違うと思ったり?

佐々木陽吾:そうそう、そうなんですよね。あとテンポ感のある曲なので、メロディーにそぐわないような母音を使ったり、発声がうまくいかない言葉は絶対にイヤで。そこも作詞のハードルが高くなった理由かもしれないです。

吉田理幹:アップテンポのほうが、そういう難しさがありますよね。

──ボーカルに関してはどうでした?

佐々木陽吾:難しかったですね。理幹は洋楽をたくさん聴いてきたから、こういうテンポ感の曲は得意だったかもしれないんですけど。僕はフォークソングを聴いたり歌ったりしてきたので。やっぱりミディアムとかバラードのほうが得意というか。でもこの曲はすごく感情を込められるメロディーラインなので、何回も録り直しましたけど(笑)、歌っていて楽しかったです。

──歌詞と同じようにボーカルも「こういう感じの歌い方で」というイメージがあったのですか。

佐々木陽吾:ありました。レコーディングの前に練習して固めていったんですけど、いざ歌ういざスタジオに入ってみると「こういうパターンも録ってみていいですか」って欲が出て。微妙な違いだったりするんですけどね。

吉田理幹:何度もボイスレコーダーで録って、息の使い方や発声方法とかを完全に固めてレコーディングに臨むんですけど。歌ってみると「こっちと、こっち、どっちがいいだろう……」って判断できないところが出てきたりするので、みんなに相談しながらレコーディングしていきました。ただ自分がこだわりたいところは、何か言われても「こういう歌い方をさせてください」ってお願いしました。

──例えばどんなことですか?

吉田理幹:サビ頭の「愛したい」を、どれくらいの発声と息の量で歌うかとか、何度もやり直して研究しました。コーラスラインも、Dメロの<僕なら君の心を守ってあげるよ>からは普通の三度のハーモニーじゃつまらないと思って、ものすごい試行錯誤して全然違う旋律をハモるようにして。結果、いい感じになりましたけど、めちゃめちゃムズかったですね(笑)。

佐々木陽吾:ホントにムズいですけど、めちゃめちゃよくなりました。僕は全部のサビに出てくる<君なしの僕は僕じゃないから>っていう自分一人で歌っているところですね。曲が1番2番3番と進んでいくにつれて、同じ言葉でもちょっとずつ声の泣き方を強くしているんです。