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気軽に使った貼り薬の重い副作用…「モーラステープ」の何に注意するべきなのか

5/14(月) 15:01配信

BuzzFeed Japan

肩や腰が痛いとき、気軽な治療として使われることがある貼り薬。そんな薬の副作用で「一生治りません」と医師に言われたとするブログが、ネットで大きな話題になりました。

関心を集めたのは「モーラステープ」という貼り薬。効果が高いため、整形外科などでよく処方される薬です。しかし、この薬には、ある副作用が存在します。それが「光接触皮膚炎」です。

治療に当たる皮膚科医は、この薬について「いくつか注意するべきポイントがある」とBuzzFeed Japan Medicalの取材に答えます。それはどんなところか、皮膚科専門医の佐治なぎささんに説明してもらいました。【BuzzFeed Japan Medical / 朽木誠一郎】

「一生、日の光を浴びれない」は誤解

そもそも、光接触皮膚炎というのは、「日光に当たった皮膚が極端に赤くなることなどの総称」である光過敏症のうち、「原因薬剤があって、そこに日光が加わることで生じるもの」だといいます。

この場合、原因薬剤となるのは、モーラステープに含まれるケトプロフェン。この薬剤が、テープを貼った部分に吸収され、そこに日光の刺激が加わることで、性質の変わったたんぱく質により、アレルギー症状が発生します。

その症状は「強いかゆみを伴う皮膚の赤み、発疹、刺激感、腫れ、むくみ、水ぶくれやびらんなどの重度の皮膚炎症状や色素沈着、あるいは脱色」、さらに重症化する場合は、患部を超えて「全身に皮膚炎症状が拡大」することもあります。

モーラステープによる光接触皮膚炎の特徴として、皮膚に残留した薬剤が、数週間以上経過してから、症状を引き起こすこともあると知られているそうです。テープを剥がした後も、少なくとも数週間は患部を日に当てないことが必要です。

佐治さんによれば、一度この光接触皮膚炎を発症してしまうと、「モーラステープを使うこと」「モーラステープを使った状態で患部を日に当てること」はその後、ずっと避け続けなければなりません。

しかし、「一生、日の光を浴びることができないというわけではありません」と佐治さん。必要なのは、あくまでも「原因薬剤を使った状態(あるいは剥がした後)で日光に当たること」を防ぐことです。

ただし、モーラステープの副作用にはもう一つ、別の特徴もあります。それが「交叉感作」。ケトプロフェンによるアレルギーのある人が、さらに起こす可能性があるこの交叉感作という反応が、モーラステープの問題をより複雑にしてしまうのです。

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最終更新:5/14(月) 15:47
BuzzFeed Japan