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新たな一歩となるか。まったく新しいがん治療法が、いよいよ国内で治験開始へ

5/14(月) 19:11配信

ギズモード・ジャパン

人類、絶賛前進中。

医学の進歩によって、多くの病気に打ち勝ってきた現代。ここ数十年という単位でも平均寿命は大きく伸びましたが、いまだ人類に立ちはだかる大きな壁といえばがんではないでしょうか。

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IBMのWebメディアMugendai(無限大)では、まったく新しいがんの治療法が紹介されていました。何でも、患者の負担は少なく、低コストで、画期的な効果が期待できるという、まさに夢のような治療法だそうですが…。

紹介されていたのは「光免疫療法」という新しいがん治療法で、インタビューに登場していたのは、国立がん研究センター東病院副院長の土井俊彦先生。何でも、土井さんも初めてこの治療法を知った時は「そんなことが本当にあり得るのか」と思うほどのインパクトだったそうですが、今では「患者さんにとって従来の治療法とは異なる新しい選択肢ができる」と確信するほどに至ったのだそうですよ。

光免疫療法は、一言でいえばがん細胞に近赤外線を照射して死滅させるという方法。がん細胞に発現の多いEGFR(上皮成長因子レセプター)に結合する抗体に、近赤外線が当たった時だけ反応する物質を結合させ、通常の治療と同様に点滴を投与することでがん細胞に抗体を結合させるというものです。

この方法だと、光を吸収しない細胞には障害がなく、患者側の負担も減り、使用する抗体の量は従来の10分の1程度で済むという利点があるそうなんです。さらには、この治療法が普及すると、腹腔鏡手術やロボット手術などの外科手術を超える未来をもたらす可能性もあるそうで、たとえば手術によるリスクが高い場合、オプションとしてこの治療法を選ぶこともできるようになるのだとか。

実際、この治療法を開発したアメリカ国立衛生研究所(NIH)の小林久隆主任研究員が行った治験では、対象となった15人のうち14人のがんが3割以上縮小し、そのうち7人は画像上では指摘できなくなるほどの改善が見られたとのこと。この光免疫療法がいよいよ日本でも治験が開始されるとのことで、否が応でも期待が膨らみますよね。

その他にも、3DプリンターやVRでを利用した最先端の研究の話題など、興味深く勉強にもなるロングインタビューはMugendai(無限大=https://www.mugendai-web.jp/archives/8418)よりぜひ続きをお楽しみください。


Image: Mugendai(無限大), Shutterstock
Source: Mugendai(無限大)

( 渡邊徹則)