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容疑者の「滴滴」運転手、過去にセクハラで苦情 河南の女性客殺害

5/14(月) 13:30配信

東方新報

【東方新報】中国・河南省(Henan)でインターネット配車サービス「滴滴出行(Didi Chuxing)」のタクシーを利用した客室乗務員の女性が運転手の男に殺されたとみられる事件で、鄭州市(Zhengzhou)公安局は12日早朝、同市内の川から男の水死体を発見した。警察の調べで、事件現場に残されていたDNAと、水死体のDNAが一致していたことがわかった。

 ■以前に苦情「容疑者からセクハラ受けた」、処理されず

 調べによると、水死体で発見された劉容疑者については以前、言葉によるセクハラがあったとして乗客から苦情が寄せられていたことも判明。滴滴のカスタマーサービスが何度も容疑者に電話をしたが、つながらなかったため、その後のクレーム処理を行っていなかった。

 劉容疑者はさらに、父親のアカウントを使って、違法にサービスを提供していたこともわかった。配車注文を受ける際には顔認証を受ける必要があるが、問題なく認証されていたという。

 滴滴は、夜間の顔認証システムが正常に作動していなかったことを認め、12日午前0時から1週間、全国の配車サービス業務を停止し、社内の改善を行うとしている。全運転手の情報を調査し直し、ふさわしくないと判断された運転手は登録から削除するなど、カスタマーサービスを全面的に見直す。

 ■運転手は「乗る前から美女かどうかわかる」

 滴滴のアプリで運転手が配車注文を受ける際には、付近にいる乗客の性別、アイコンの写真や年齢、職業までも参照できる。

 乗客が自分で入力するため、すべてを把握できる訳ではないが、乗客の数は確実に分かる。また、乗客を過去に乗せたことがある運転手による、乗客への評価コメントも見られるという。

「声が甘くてきれい」「顔が整っている」といった評価や、「美女が車を降りる際にストッキングがちらっと見え、妄想をかきたてられた」などといった、露骨なコメントもあるという。

 ■被害者写った現場写真、拡散させたとして5人拘留

  また、被害者女性の遺体写真がインターネット上に出回っていたとして、鄭州市公安局は現場に立ち会った同局警察犬訓練チームの警務補助員や近隣住民を拘留している。

 現場写真を勝手に友人に送信したことが拡散につながり、被害者遺族の感情を踏みにじったとしている。(c)東方新報/AFPBB News

※「東方新報」は、1995年に日本で創刊された中国語の新聞です。

最終更新:5/14(月) 13:50
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