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【オークス】アーモンドアイ2冠に絶対の自信 全盛期の高橋尚子とかぶる超能力

5/15(火) 22:15配信

東スポWeb

【オークス(日曜=20日、東京芝2400メートル)】2冠制覇に絶対の自信あり!! 佳境に突入した春の3歳クラシック。日曜は牝馬ナンバーワンを決める第79回オークスが行われるが、自信度がハンパではないのが桜花賞を圧勝したアーモンドアイ陣営。全盛期の高橋尚子を引き合いに出して同馬の無尽蔵のスタミナ、異次元の能力をアピールした。ライバル勢などまるで眼中にないようだ。

 次元が違う――こう表現することに何ら抵抗を感じさせないスペシャルな存在。それが牝馬第1冠・桜花賞を完勝したアーモンドアイだろう。
「ただただ、すごいと感じて走りを見ていた」

 管理する国枝栄調教師がこう振り返る桜花賞は、鞍上・ルメールが「アンビリーバブル」と表現する末脚で直線15頭をゴボウ抜き。2度のコース経験を誇る無敗の2歳女王ラッキーライラックを並ぶ間もなく差し切った姿は、同世代に太刀打ちできるライバルが不在であることを示した。さらに陣営を驚かせたのはレース後の姿だった。

「シンザン記念の時もそうだったが、GIを走った直後でも息の乱れはまったくなかったんだ」(国枝調教師)

 33秒2の上がりを駆使して、なお残っている“オツリ”。それが同馬の非凡なスケール感を醸している。厩舎の番頭格・佐藤勝美助手はこんな話をしてくれた。

「ずっと昔、陸上競技が好きなスタッフが厩舎にいて、大仲(控室)のテレビでよく大会を見ていたんだ。ある日、そのスタッフが“売り出し中の注目株”って大騒ぎするマラソン選手が出ててさ。結果は最後のスプリント勝負で負けたんだけど、すごかったのは優勝インタビューの映像。優勝ランナーの背後で何本もダッシュを繰り返す選手が映ってたんだ。それが“注目株”だった」

 どういうことなのか? 同助手は続ける。「きっと“駆け引きで負けたけど、まだこれだけ余力があるんだ”ってアピールしてたんだろうな。実はその選手、Qちゃんこと高橋尚子さんなんだけど、アーモンドアイのレース後を見ると、その時の映像が頭に浮かぶんだよ。“アタシまだまだ余力がある”って言ってるように見えて仕方なくてさ(笑い)」

 今回のオークスで唯一、同馬の死角とされるのは2400メートルの距離。だが、本当にそうだろうか? 桜花賞時に「スピードに乗らないので距離だけが心配だった」と語ったルメールは、オークス1週前の追い切り直後に「いつも冷静でエネルギーをキープできる馬。昨年(ソウルスターリングで優勝)は距離に少し疑問がありましたが、今年は絶対の自信があります」と断言した。

 2000年のシドニー五輪をオリンピック記録で、翌01年ベルリンマラソンを世界レコードで優勝したQちゃん(※注1)同様に、タイトな勝負になるほど強さを発揮してライバルを圧倒する――それこそが同馬の本質なのかもしれない。

「ぬかるんだ馬場も関係なしに伸びた1週前追い切りを見ても、バランスの良さや体幹の強さが感じられる。負けるならドスローで囲まれて脚を余す場合だろうが、ある程度の形なら届くと思うけどね。どうあれ、レースが楽しみ」と締めくくった国枝調教師。

 もはや重箱の隅をつつく必要はなかろう。週末の府中は「ただただ、すごい」異次元の走りを楽しめばいいだけだ。

※注1=Qちゃんの愛称で親しまれている高橋尚子さんは2000年のシドニー五輪金メダリスト。ゴール後の笑顔は彼女の尋常ではないスタミナを物語っていた。01年のベルリンマラソンでは2時間19分46秒の世界最高記録(当時)で優勝。08年10月に引退を表明し、現在はスポーツキャスター、マラソン解説者などで活躍している。

最終更新:5/15(火) 22:15
東スポWeb

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