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<新潟女児殺害>事件当日から欠勤 メールに「少し時間を」

5/15(火) 22:08配信

毎日新聞

 ◇事件当日、会社にメール「GWで休んだら気が抜けて…」

 新潟市立小針小2年、大桃珠生(たまき)さん(7)が殺害され遺棄された事件で、死体遺棄などの容疑で逮捕された同市西区の会社員、小林遼(はるか)容疑者(23)。小中学校の同級生らは「おとなしく、いつもニコニコしている普通の子」と記憶しており、現在の勤務先ではまじめな勤務態度が評価されていた。

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 住民らによると、小林容疑者は5人家族で、大桃さん宅から約100メートル離れた自宅で暮らしていた。大桃さんと同じ小針小出身で、県内の工業高校に進学。卒業後は市内の電気工事会社に就職した。

 小学6年の時に同じクラスだった女性には、外で活発に活動するよりも本やゲームが好きなように見えた。おとなしい性格で、卒業アルバムに書いた将来の夢は「ゲームデザイナー」。小中学校で同学年だった女性も「強い印象は残っていないが、ニコニコしていた普通の子だった」と振り返る。中学で在籍した科学技術部はロボットコンテストの全国大会に出場し、優秀な成績を収めた。

 高校卒業後の就職先では、電気の配線や照明器具の設置などを担当。男性経営者によると、入社6年目の中堅社員として信頼しており、職場内でのトラブルもなかった。

 これまで無断欠勤がなく、午前8時までには車で出勤していたが、事件当日の7日は姿を現さなかった。いぶかった総務担当者が「今日はどうした」とメールを送ると、夕方になって「会社に向かったけど着くことができない。ゴールデンウイークで休んだら気が抜けて、行けなくなった」など、体調不良を訴える返信があった。

 8日には警察から、小林容疑者の出社状況や勤務態度を聞かれた。「(現場周辺の)エリア内で全員を1人ずつ調べている」と説明されたこともあり、事件への関与を疑うことはなかった。その後もほぼ毎日メールが届いたが、欠勤は続いた。「迷惑をかけてすいません。もう少し時間をください」と書いてきたこともあった。

 10日ごろに経営者が電話をかけると、現場周辺で事件を取材する報道陣からインタビューされたことを明かした。事件に直接言及することはないものの、声に張りがないのが気になったという。

 14日朝、警察から「身柄を確保した」との連絡があった。「普段の勤務態度からは一切分からなかった。(取り調べでは)真実を話してほしい」。経営者は、沈痛な面持ちで話した。【南茂芽育、安元久美子、木下翔太郎】

最終更新:5/16(水) 0:36
毎日新聞