ここから本文です

電線大手5社の前3月期、全社が増益。エレクトロニクス関連好調

5/15(火) 6:08配信

鉄鋼新聞

 電線大手上場5社の18年3月期決算が出そろった。経常利益は過去最高益の住友電工はじめ古河電工・フジクラ・昭和電線ホールディングスの4社で増益。高機能材料メーカー日立金属の電線材料カンパニー(国際会計基準=IFRS適用)は調整後営業利益を増益させた。エレクトロニクス関連の事業が好調な社が多く、収益をけん引したが情報通信や自動車、電線関連の事業では明暗が分かれた。19年3月期の経常利益予想は戦略投資で経費が増える古河電工と、昭和電線HDを除き増益。
 18年3月期のエレクトロニクス関連事業は住友電工がFPCの収益改善で営業損益を黒字転換。フジクラでもスマートフォン関連などのFPCが順調でエレクトロニクス事業を営業増益させた。古河電工では電装エレクトロニクス材料事業が銅条・高機能材やスマホ用巻線が順調で営業増益。
 情報通信関連事業は住友電工が光デバイスの需要減で営業減益。古河電工の情報通信ソリューション事業も光部品が中国市場で減速し営業減益した。一方フジクラは海外で光ファイバ販売が増えエネルギー・情報通信事業が営業増益。昭和電線HDは通信ケーブル需要が底堅く、コミュニケーションシステム事業を営業増益させた。
 自動車関連事業は住友電工がハーネス価格下落や防振ゴム新規品の立ち上げコスト増から営業減益。フジクラは東欧のハーネス製造拠点で生産コストが増え、自動車電装事業が営業赤字となった。対して古河電工の自動車部品・電池事業は新車種に採用されたハーネスが好調で営業増益。日立金属電線材料カンパニーは各種センサなどを伸ばした。
 電線関連事業では住友電工では、産業用電線での住宅関連需要の伸びが予想を下回ったほか高圧電力ケーブルが軟調。古河電工では高圧地中ケーブルの輸出案件で採算が悪化しエネルギーインフラ事業が営業赤字だった。日立金属電線材料カンパニーでは鉄道車両用電線を中国向けなどで伸ばした。昭和電線HDは電線線材事業と電力システム事業で大幅な営業増益となった。

最終更新:5/15(火) 6:08
鉄鋼新聞