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パワーがあるからスチール? ないからカーボン? アイアンのシャフト選びを改めて考えた

5/15(火) 20:00配信

みんなのゴルフダイジェスト

パワーがあるならスチールシャフト、非力ならカーボンシャフト。ゴルフ界では、常識のように語られるこのフレーズ。そう、アイアンのシャフトのことだ。果たして本当にそうなのだろうか? なぜそういわれるようになったのか? そしてそれぞれのメリット、デメリットは何なのだろうか? 改めて、考えた。

シャフトの歴史をもう一度おさらい

そもそもゴルフシャフトの最初の素材は木材だった。最も長く使われていたのがクルミの木から作られていたヒッコリーシャフト。木材ということであまり重くない印象があると思うが、200グラム前後あり、今の重量級シャフトより約70グラムも重かったのだ。

それが今から100年ほど前にスチールシャフトが誕生。そこから技術の進歩により、様々な素材が試され、現在のスチールシャフトとカーボンシャフトに至っている。

シャフトの歴史は軽量化の歴史でもあり、1970年代までは女性モデルにも100グラムを超えるスチールシャフトが装着されていた。そこにスチールシャフトと同等の強度を持ちながら軽量に仕上げられるカーボンシャフトが登場し、「パワーがあるゴルファーにはスチール」「非力なゴルファーにはカーボン」という図式が生まれた。

では、現在の技術力で作られたスチールシャフト、カーボンシャフトは本当にその図式があてはまるのだろうか。答えはNO。現在では60グラム台の超軽量アイアン用スチールシャフトが登場し、反対に、120グラムの重量級のカーボンシャフトも市販されていて好みに応じて選ぶことが可能だ。

しかし、いまだに「パワーヒッター=スチール、非力なゴルファー=カーボン」の図式は残っている。それは素材それぞれの性能にもよるところがあるが、メーカーの純正シャフトのラインナップの影響が大きい。

メーカーはクラブを販売するのにわかりやすさを出すために今までの流れである重めのアスリートモデルにはスチールシャフトを、軽量のやさしさや飛距離重視のモデルにはカーボンシャフトを採用しているため、そのような印象を与え続けているのだ。最近では軽量のモデルにも軽量スチールが採用されていて、徐々にではあるがそのイメージも崩れつつある。

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