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フィリピン、FDIが過去最高額を更新 17年に100億ドル超え

5/17(木) 7:15配信

SankeiBiz

 フィリピンは、国外からの直接投資(FDI)の純流入額が、2017年に100億4900万ドル(約1兆1086億円)と過去最高を更新した。昨年12月には5カ月ぶりの低水準となったものの、通年では16年の82億8000万ドルから21.4%増加した。フィリピン中央銀行の目標額80億ドルを昨年11月に突破していた。現地経済紙ビジネス・ワールドなどが報じた。

 17年のFDIが好調だった理由について、フィリピン中銀は「マクロ経済のファンダメンタルズ(基礎的条件)および成長見通しが良好だったため、フィリピンが投資先として選ばれた」と説明した。地場リサール商業銀行のエコノミスト、ミカエル・L・リカフォート氏によると、フィリピンは15~64歳の生産年齢人口が増加する人口ボーナス期を迎え経済が成長していることがFDIの追い風となっている。大手銀行セキュリティバンクのアンジェロ・タニンコ氏は、FDIの純流入は引き続き堅調に推移するとみる。

 17年のFDIの内訳を見ると、再投資を除くすべての項目で2桁の伸びを示した。現地企業への資本投資が前年比25.9%増の32億6300万ドル、外国の親会社からフィリピン子会社への融資など企業間融資が同20.7%増の60億100万ドルだった。再投資の流入額も9.3%増の7億7600万ドルと好調を維持した。

 一方、最新の各国中銀データによって、一部の東南アジア諸国のFDI流入額がフィリピンを上回ったとみられることもわかった。インドネシアとベトナムの昨年1~9月期のFDI流入額はそれぞれ154億5200万ドルと101億4000万ドルで、フィリピンの通年額をすでに上回っている。シンガポールは同1~3月期だけでも498億2800万ドルだ。

 経済協力開発機構(OECD)は、3月に発表した東南アジアの投資政策に関する報告書で、フィリピンは資本流入拡大に向けた改革が必要だと指摘した。(シンガポール支局)

最終更新:5/17(木) 7:15
SankeiBiz