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「いよいよスタート地点」澤芳樹大阪大教授、iPS心臓病治療了承で意気込み

5/16(水) 13:27配信

産経新聞

 人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った心不全の治療を目指す大阪大の澤芳樹教授は16日、厚生労働省の部会で計画が了承されたことを受け都内で取材に応じ、「非常に重要なポイントを通過した。いよいよスタート地点に立たせてもらった」と意気込みを語った。

 澤教授が再生医療による心臓病治療に向けて研究を始めたのは約20年前。その後、京都大の山中伸弥教授が開発したiPS細胞の可能性に着目し、平成20年から共同研究を進めてきた。

 今回の計画了承で実用化への節目を迎えた形だが、澤教授は「患者が元気な顔で退院し、生活が向上して初めて良かったといえる。普遍的な医療として世界の患者を救えるようにならないと本物ではない。まだまだ先は長く、逆に気合が入る」と気を引き締めた。

 最初の移植手術は年度内にも行う見通しで、1年間かけて有効性や安全性を確認する。一般の患者を対象とした治療を10年以内に実現させるのが目標だ。

 会見した澤教授は「たくさんの患者が国内そして世界で待っている。その方々にこの治療が届き、一人でも多く助けることができれば」と意欲を見せた。

最終更新:5/16(水) 13:33
産経新聞