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<北朝鮮内部>街頭でバッサリ切断 服装や髪形の取締り強化 融和ムードで韓国文化を警戒

5/16(水) 5:10配信

アジアプレス・ネットワーク

◆ジーパンと茶髪はアウト

4月27日の南北首脳会談の前から始まっていた服装、髪形など風紀の乱れに対する取り締まりが、さらに強化されていることが分かった。住民の間で韓国との融和ムードが急に拡散する中、韓国文化の影響を警戒しての処置だと考えられる。北朝鮮内部の複数の取材協力者が伝えた。(カン・ジウォン)

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北部の両江道(リャンガンド)に住む取材協力者A氏は、最近のアジアプレスとの通話で
「3月に布告が発表された後、保安署(警察)や、青年同盟に組織された糾察隊が、橋や一本道などを塞いで住民の服装と髪形を取り締まっている。髪を染めている者、『刃物ヘアー』(スパイキーヘア)、男の長髪、女の長く垂らした髪などは、その場でハサミで切ってしまう」
と取り締まり状況を伝えた。
※糾察隊とは、風紀取り締まりを専門とする非常設の組織。街頭で服装や髪形など風紀取り締まりを行う。  

金正恩政権は、3月19日に「反社会主義、非社会主義行為をする者を厳罰に処することについて」という布告を公表した。この中で、資本主義的な経済現象、資本主義的な服装や髪形などを厳重に取り締まることを通告していた。  

服装の取り締まりも厳しい。別の取材協力者B氏は次のように言う。
「女性の胸元が見える服、ジーンズやラッパズボン、足に張りつくようなスリムズボンなどを厳しく摘発している。引っかかると、取り締まり機関に連れて行かれて服を取り上げられたり、ハサミで切ったりもする。ひどい場合は道路上で切ってしまうこともある」

糾察隊の容赦ない取り締まりに抗議する住民もいるという。前出のBさんは目撃談を伝えてきた。
「4月後半、青年同盟の糾察隊に摘発された女性が、身なりが派手だと罵られて『国家で定めた洋服店で作った服だ。密輸された服でもないのに何が問題なのか?』と食って掛かり、言い争いになった」

また糾察隊による不正行為も横行しているようだ。「摘発されて取り上げられた服は、高いものならタバコ3箱程度を取って返却している」と、前出A氏は言う。

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