ここから本文です

まさにカオス…… 写真で見る、アメリカ大使館の移転で激化するイスラエルとパレスチナの衝突

5/16(水) 12:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

アメリカ大使館のエルサレム移転をめぐり、パレスチナのガザ地区とヨルダン川西岸地区では14日(現地時間)、大規模な抗議デモが起きた。

【画像全23枚】まさにカオス...イスラエルとパレスチナの衝突

イスラエル軍の銃撃により、少なくともパレスチナ人52人が死亡、2400人以上が負傷した。

アメリカのトランプ大統領は2017年12月、エルサレムをイスラエルの首都と認め、大使館をテルアビブからエルサレムに移すと発表していた。

国際社会の大半はこの動きを非難し、トランプ大統領の決断がこの地域に暴力をもたらすのではないかとの懸念が広まっていた。こうした恐れは14日、大使館の開設にパレスチナ側が激しく反発、イスラエル軍と衝突したことで、現実のものとなった。

現地の混乱を写真で紹介しよう。

アメリカ大使館がエルサレムに開設されたこの日、ガザ地区とヨルダン川西岸地区ではパレスチナ人が数千人規模の抗議デモを実施。これを抑えようと、イスラエル軍が出動した。

抗議デモはガザ地区を中心に起きた。

デモには男性だけでなく、女性や子どもも参加。

イスラエル軍の銃撃により、少なくとも52人のパレスチナ人が死亡、数千人が負傷している。

デモの参加者に対し、イスラエル軍は手りゅう弾や催涙ガス、実弾を使用した。

デモに参加するパレスチナ人の中には、石やその他の物体をイスラエル兵に向かって投げる者もいたが、多くは平和的に抗議を唱えていた。

パレスチナ側の広報担当者は国際社会に対し、「我々の勇気ある人々に対するイスラエル軍による恐ろしい虐殺」を止めるよう、介入を呼びかけた。

15日は、イスラエルの建国により、数十万のパレスチナ人が住む場所を失った「ナクバ」から70年を思い起こす日だ。

アメリカ大使館の移転は更なる侮辱だとして、多くのパレスチナ人がナクバの前日に立ち上がった。

エルサレムに大使館を移転するというトランプ大統領の決断は、国際社会から広く非難されていた。大統領の決断がこの地域に暴力をもたらすと恐れたのだ。

こうした恐れは14日、現実のものとなった。

一方で、新たな大使館の開設に際し、トランプ大統領の娘婿で上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー氏は一連の暴力を非難した。

「今日まで続く抗議活動とそれが招く暴力は問題の一部であり、解決策の一部ではない」クシュナー氏は述べた。

14日の暴力と国際社会の懸念にもかかわらず、トランプ大統領は「イスラエルにとって大きな日だ。おめでとう! 」とツイート、エルサレムの大使館開設を祝った。

大使館の移転をめぐっては、何週間も前から抗議デモが続いていた。

人権団体は、ガザ地区での動向に強い懸念を示している。

アムネスティ・インターナショナルは、状況は「国際法及び人権に対する許しがたい違反、侵害だ」と説明している。

民主党のチャック・シューマー上院議員など、アメリカの政治家の中には、トランプ大統領の大使館移転の決断を歓迎する者もいる。

しかし、バーモント州選出のバーニー・サンダース上院議員など、デモに対するイスラエルの対応に注目する政治家もいる。

サンダース議員は14日、「武器を持たないデモ参加者をイスラエルが銃撃するのは、ハマスの暴力によって正当化されるものではない」とツイートした。

衝突は15日、さらに悪化する見込みだ。

抗議デモがエスカレートするにつれ、犠牲者の数は増え続けている。

[原文:Unbelievable photos show how chaotic the scene is on the ground where Israeli forces are killing Palestinians protesting the US embassy move]

(翻訳、編集:山口佳美)

最終更新:5/16(水) 12:10
BUSINESS INSIDER JAPAN