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6ページの長文メモ、ベゾスも認めるアマゾンの「奇妙な会議ルール」

5/16(水) 20:10配信

BUSINESS INSIDER JAPAN

・ジェフ・ベゾス氏は4月20日、ジョージ・W・ブッシュ大統領センターで開催されたイベントに登壇、自社のちょっと変わった会議について語った。

・同社の会議では、練り上げられた6ページの長文メモが用意される。そして会議の冒頭で全員がそれを黙って読む。

・ベゾス氏はもう何年も前にパワーポイントの使用を禁止した。同氏が考える、メモを使った会議の方がはるかに優れている理由を見てみよう。

アマゾンで幹部として働くなら、専門分野が何であろうと、文章を書くことと読むことが得意でなくてはならない。仕事に必要な会議をうまく取り仕切るために。

アマゾンCEOジェフ・ベゾス氏は4月20日、ジョージ・W・ブッシュ大統領センターで開催されたイベントに登壇した際、このやり方が「奇妙」に聞こえることは承知していると語った。

「アマゾン社内ではパワーポイントは使われていない」とベゾス氏。

「外部から新たに幹部を採用したときは、『アマゾンの会議カルチャーは、あなたが経験したことのないものだ』と伝えている」

ベゾス氏はさらに、「会議では必ず、出席者の1人が6ページのメモを準備する。主題、文章、動詞がしっかりと使われた物語のような構成になっている。箇条書きだけのメモではない。議論のための、コンテキスト(文脈)を作り出すためのメモだ」と説明した。

そして出席者全員が、座って静かにメモを読む。たっぷり30分かかることも珍しくない。それから、メモについて議論を始める。

こうした会議は「パワーポイントを使った典型的なプレゼンテーションよりもずっと優れている。その理由はたくさんある」とベゾス氏は語った。イベントではその理由を詳しく語らなかったが、4月18日に公開された株主宛ての年次書簡においてメモを使った会議について自らの考えを述べた(ちなみに同氏は、パワーポイントを禁止にした理由を数年前から度々、説明している)。

書簡の中でベゾス氏は、充実した内容の長文メモを書くには、書き手はテーマについて深く理解しなければならないと語った。また、書き手には「教えるという視点に立って、メモを練り上げる」ことが求められる。

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ベゾス氏が言わんとしているのは、優れた仕事にはスピードではなく努力が必要ということだ。「充実したメモを書き上げるには、おそらく1週間以上かかるはず」と同氏は書簡で述べた。

ベゾス氏は4月20日のイベントで、優れたメモを書くにはそれだけの時間がかかるため、全員にしっかり読んでもらえるような絶対確実な方法を用いていると説明した。

「全員が会議室でメモを読む。そうしないとまるで高校生みたいに、幹部たちは本当は読んでいないのに、メモを読んできたかのような顔をする。だから、読む時間をあえて作って、全員がしっかりメモを読むようにしている。読んだふりをされないように」

結局のところ「思慮深く、すばらしい」メモは「レベルの高い議論をするためのお膳立てをしてくれる」とベゾス氏は付け加えた。

この「奇妙な」会議カルチャーができあがった理由は、もう1つ考えられる。ベゾス氏といえば読書家であり、オンライン書店のアマゾンを立ち上げた人物だ。読むことはアマゾンのDNAだ。

[原文:http://www.businessinsider.com/bezos-admits-amazon-has-the-weirdest-meeting-culture-2018-4]

(翻訳:遠藤康子/ガリレオ、編集:増田隆幸)

最終更新:5/16(水) 20:10
BUSINESS INSIDER JAPAN