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【石川遼・復活優勝へ】同じホールで「+5」の頑固さはなぜ? 14本のクラブにこだわる理由

5/17(木) 7:01配信

ゴルフ情報ALBA.Net

予選ラウンドでは好位置につけながらも、3、4日目でスコアを崩す。ショットの調子が4日間もたずに苦戦する様子が目立っている石川遼だが、先週の「日本プロゴルフ選手権」でも左右に曲がるドライバーに悩まされた。

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同大会の中でもドライバー不調が顕著に現れたのが、第3ラウンドでの17番パー4。ティショットは右に曲がりOB。上位争いから脱落するトリプルボギーをたたいた。実はこの17番、初日と2日目にもドライバーショットを右に曲げてボギーを喫していた。最終日は右のラフで留まってパーとしたが、大会4日間、同一ホールで5ストローク落としている。

昨年10月の国内復帰戦からを振り返ると、同じホールで大きくスコアを崩すパターンがいくつか見られる。

■「日本オープンゴルフ選手権」(8番パー4)
初日:ダブルボギー(61位タイ)
2日目:ボギー(97位タイ ※予選落ち)
2日間合計:3オーバー

■「HEIWA・PGM CHAMPIONSHIP」(15番パー4)
初日:トリプルボギー(87位タイ)
2日目:ボギー(98位タイ ※予選落ち)
2日間合計:4オーバー

■「SMBCシンガポールオープン」(3番パー4)
初日:ダブルボギー(17位タイ)
2日目:ダブルボギー(1位タイ)
3日目:ダブルボギー(19位タイ)
最終日:パー(16位タイ)
4日間合計:6オーバー

■「中日クラウンズ」(18番パー4)
初日:ダブルボギー(21位タイ)
2日目:ダブルボギー(5位タイ)
3日目:ボギー(8位タイ)
最終日:ボギー(28位タイ)
4日間合計:4オーバー

■日本プロゴルフ選手権(17番パー4)
初日:ボギー(4位タイ)
2日目:ボギー(18位タイ)
3日目:トリプルボギー(33位タイ)
最終日:パー(34位タイ)
4日間合計:5オーバー

今季5試合を終えて、石川がフェアウェイキープ率50パーセントを超えた大会はゼロ(※4日間トータルでの数字)。日本プロゴルフ選手権では、初日が42.86パーセント、2日目が14.29パーセント、3日目が21.43パーセント、最終日が35.71パーセント。4日間トータルでは28.57パーセントの最下位だ。

「フェアウェイに打たないとチャンスはない」と、日本プロゴルフ協会の倉本昌弘会長が警笛を鳴らした日本プロゴルフ選手権のセッティング。逆目に刈られて立ったラフにボールが入れば苦戦する。マネジメントを考えるならば、ドライバーを使わずに刻んでいくのも1つの戦略だ。

ベテランの片山晋呉は、2008年の「日本オープン」でドライバーを抜いたセッティングで優勝。16年の「日本オープン」でもドライバーを抜いて挑んでいる。会場となった狭山ゴルフクラブでは、10センチを超える密集したラフが選手たちを苦しめた。その中でフェアウェイキープを重視するため、3番ウッドでのティショットを選んだからだ。

今季メジャー初戦を終えて、「ドライバーを持たない選択肢はない」といい切った石川。その意図は最終的に追い求めるゴールにある。「アプローチとパッティングは試合をやるごとに上達している。アイアンも不安はなく、本当に(ドライバーの)1本だけ。14本のクラブ全てがフィットしなければ日本でも勝てないし、世界に行ってもだめだと思う」。外国人選手との飛距離の差を目の当たりにした石川だけに、再び渡米して米国ツアーで勝つためには、ドライバーを振っていくしかないのか。

「次の(関西オープンの)小野東洋ゴルフ倶楽部はトリッキーで狭いコースですが、思い切ってドライバーを持っていきたい」と、諦めることなくドライバーを握り続ける。

(撮影:村上航)<ゴルフ情報ALBA.Net>