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逸ノ城が4連勝!ついに「気づいた」225キロの強み/夏場所

5/17(木) 7:00配信

サンケイスポーツ

 大相撲夏場所4日目(16日、両国国技館、観衆=1万936)関脇逸ノ城(25)は西前頭3枚目の豊山(24)を寄り切りで退け、無傷の4連勝を決めた。大関とりに挑む関脇栃ノ心(30)は小結御嶽海(25)を寄り切り、横綱白鵬(33)は魁聖(31)に上手出し投げで勝利し同じく無敗。横綱鶴竜(32)は松鳳山(34)に押し倒しで敗れて金星を配給し、今場所初黒星を喫した。

 自己最重量の225キロの重みを存分にいかした。逸ノ城は立ち合いから181キロの豊山を左で張って、右差し左上手で万全の寄り。まわしを引きつけ相手に何もさせず、3場所ぶりに初日から4連勝を飾った。

 「前に出て勝っている。自分の相撲ですね」

 淡々と振り返る横顔に貫禄すら漂わせた。体重は初場所前に計測した前回から10キロ増。暑くなってきても落ちない食欲で巨体を支える。部屋では連日、自らラム肉500グラムをさばき、中華鍋を振って味付けは塩のみの「特製チャーハン」を作っている。「若い衆にも食べさせている。みんな好きですよ」。自分は丼2杯を平らげ、パワーダウンとは無縁だ。

 成長は体だけではない。21歳だった平成26年秋場所で13勝2敗と優勝争いを繰り広げ、“怪物フィーバー”を巻き起こした。しかし、腰のけがなどで伸び悩み、何人もの若手に追い抜かれて悔しさがこみ上げた。引いて呼び込む悪癖を徹底的に意識し、前に出続ける相撲を磨いた。

 「よく考えたら、普通にしていたら押されないと気づいたんで。やっぱり、年下の力士が自分より(番付で)幕内の上にいるッスから」

 新入幕のころにみせていた無邪気な笑顔が、今はめっきり減った。「落ち着くようにしています」。屈強な体に心がついてきた。モンゴルで毎日テレビ観戦している両親にも無敗力士として日々吉報を届けている。

 「横綱とやるまで、白星を伸ばしたい」。新たな怪物伝説の幕が開ける。