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FIA、サイドミラーに関するルールを厳格化。空力のメリットは最小限に

5/17(木) 14:38配信

motorsport.com 日本版

 スペインGPでフェラーリがウイングレット形状の”補強マウント”を持ったサイドミラーを導入したことを受けて、FIAは今後、ミラーマウントの空気力学的影響は偶発的、または最小限でなければならないと強調した。また、チームはマウントだと主張するデバイスが、構造的に意味のある部分であることを証明しなければならない。

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 4月末、FIAはコックピット保護デバイスであるハロに、ミラーをマウントすることを承認した。そして、早速フェラーリがスペインGPにそれを登場させた形だ。

 フェラーリのミラーは、ウイングレット形状のマウントから垂直なロッドで吊り下げられるような形となっていた。フェラーリはあくまでこのウイングレットがマウントシステムの不可欠な部分であると主張したが、これは明らかに空気力学的なメリットを狙ったものであり、FIAもその主な目的が空力にあると判断した。

 スペインGP中は、ウイングレットを取り除くのが困難だったためにそのままの使用が許されたが、FIAは立場を明確にしており、次戦モナコGPからは使用が禁止されている。

 各チームに送られた技術指令書で、FIAシングルシーター技術部門の責任者であるニコラス・トンバジスは、次のように述べている。

「チームがミラーやそのハウジング、マウントを合理的に設計して負の空気力学的効果を最小限に抑えることは認められているが、その恩恵は偶発的、または最小限でなければならない」

 また彼は、マウントに関してこれが守られていることを確実にするため、各マウントはマウントシステム全体に”構造的に意味のある貢献”をもたらしていなければならないと付け加えた。複数のマウントを使用する場合、物理的なテストによってそれを証明する必要があるようだ。

 加えて、いかなるマウントもミラーハウジングの下面、または内側の面と接続される必要がある。これにより、フェラーリが使っていたような上から吊り下げる形式は許可されなくなるだろう。

 ただトンバジスは、現状でもまだグレーゾーンが残っている可能性を認めており、チームに事前にFIAによるチェックを受けるよう促している。

「マウントの適格性を判断する基準はある程度主観的なものであるため、新しい設計の合法性について、レースに導入する前に議論することによって、リソースや時間の無駄を避けることが可能だ」

 FIAは2019年に向けて、ミラーマウントに関するルールをさらに明確にすることを望んでいるが、4月30日の期限を過ぎているため、レギュレーションの変更には全チームの合意が必要となる。

Adam Cooper