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離島・緑島に国家人権博物館が設立 蔡総統「人権で国際交流促進を」/台湾

5/17(木) 19:10配信

中央社フォーカス台湾

(緑島 17日 中央社)白色テロ時代の政治犯の収監施設を再利用した国家人権博物館「白色テロ緑島記念園区」の看板除幕式が17日、東部・台東県の離島、緑島で行われた。式典に出席した蔡英文総統は、同館の設立によって人権に関する国際交流が促進されることに期待を寄せた。

67年前のこの日、政治犯の緑島への大規模移送が初めて行われた。式典には白色テロの被害者やその家族ら80人余りが出席。政治的迫害を受けた舞踏家、蔡瑞月氏の作品「傀儡上陣」のダンスパフォーマンスなどが上演された。

蔡総統はあいさつで、人権侵害が行われた「不義遺跡」の保存が多くの国で行われていると言及。同館はアジア初の不義遺跡を利用した人権博物館だと紹介し、同館を拠点に台湾の民主主義や人権思想の発展経験を世界に向けて発信すると同時に、「われわれが歴史を反省する国家であることを示そう」と意気込んだ。

同館では、白色テロ時代(1949~1992年)の被害者の口述・映像記録や手紙、日記などに基づいて歴史研究を進めるほか、関連書類の公開などを行う。蔡政権は過去の権威主義的な統治の下で行われた人権侵害の真相究明などを目指す「移行期の正義」を推進しており、その促進条例が昨年末、立法院(国会)で可決され、公布・施行された。今月18日には北部・新北市の「白色テロ景美記念園区」でも看板除幕式が行われる。

(葉素萍/編集:楊千慧)