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機内に遺影持ち込めず…悩む女性客に米航空会社の決断は?

5/17(木) 9:26配信

日刊ゲンダイDIGITAL

 先日、米カリフォルニア州オークランドにあるFOXテレビ系の地方局KTVUに勤めるフランク・サマービルさんのもとに、「キャサリン」と名乗る女性からメールが届いた。

 内容に心を動かされたサマービルさんは15日、自身のフェイスブックに投稿。メールにはこんな体験談が記されていたという。

 キャサリンさんの祖母コンセッタさんは5月8日に103歳で亡くなった。キャサリンさんは、葬儀で飾るため、コンセッタさんが100歳の時の誕生日の際に撮影した写真を大きく引き伸ばし、ポスターに。写真には祖母の本質である「感謝」の心が表れていると思ったからだ。

 キャサリンさんは、ポスターが折れたり破損したりしないようにボール紙に挟んで手荷物にして、10日、アラスカ航空の1176便に乗ることに。搭乗ゲートで、女性スタッフに「ポスターを目的地に着くまで安全に保管できないか」と尋ねたところ、「大きいから機内に持ち込むことはできない」「通常の貨物として運ぶしかない」などと言われたという。

 そこでキャサリンさんが、ポスターを運ぶ理由と意味を明かすと、女性スタッフは目に涙を浮かべ、「何とかしてみます」とその場を離れた。

 数分後、戻ってきた女性スタッフはキャサリンさんの肩に手を置き、「手はずを整えました。“おばあさん”は機長たちがコックピットで保管いたします」と告げたという。

 キャサリンさんがポスターを持って搭乗すると、客室乗務員が近づいてきて「大切なお荷物を持たれているお客様ですね」。ポスターを渡すと、客室乗務員はコックピットに行き、出てきた機長らにそれを手渡した。

「機長らは『心配しないで。大陸を横断する間、大切に保管しますよ』と目で語っていました」とキャサリンさん。

 無事に目的地に着き、ポスターを受け取ったキャサリンさんが機長らスタッフに感謝の気持ちを告げると、「大切な写真を保管することができて、私どもこそ名誉でした」と答えたという。

 キャサリンさんの姓や年齢、住所や葬儀が営まれた場所などは明らかにされていない。

 フェイスブックに投稿したサマービルさんは、「幻滅することが多い毎日だけど、良いことだってたくさんあります。本当だよ。キャサリンが書いていることを読んでみて」とつづっている。

 写真は、キャサリンさんのメールに添付されていた1枚。ポスターにしたコンセッタさんの「感謝」の写真だ。