ここから本文です

奮闘光るヤクルト2年目左腕・中尾 母への恩返し誓い40試合登板へ着々

5/17(木) 9:30配信

スポニチアネックス

 ヤクルトの2年目左腕が、日に日に成長を遂げている。愛知・杜若高から名古屋経大を経て16年ドラフト4位で入団した中尾輝投手(23)だ。1年目の昨季は2試合の登板で0勝1敗、防御率11・25。しかし、初の開幕1軍入りを果たした今季は16日現在、17試合に登板して防御率2・00。プロ初勝利を含む2勝と3ホールドをマークするなど、奮闘が光っている。

 「変化球のストライクが入るようになりました。ピンチでの登板で抑えられたのが自信になっています。どんな場面でも、しっかり腕を振ることを心がけています」

 11日のDeNA戦(横浜)。先発ブキャナンが適時打を浴び、1点差に迫られた直後、7回2死一塁で2番手としてマウンドへ上がった。筒香を中飛に仕留め、勝利に貢献。翌12日の同戦も7回2死二塁で3番手として登板。筒香に四球を許したが、続くロペスを遊ゴロに仕留めてピンチを断った。開幕当初はビハインドの展開が多かったが、接戦の展開での起用も増えてきた。

 孝行息子だ。プロ初勝利は4月8日の巨人戦(神宮)。2番手で3回1安打無失点と好救援した。お立ち台では、ウイニングボールを「ずっと応援してくれた母へあげたい」と女手ひとつで育ててくれた母・美恵さん(50)に感謝を込めてプレゼントする意向を口にした。幼少期に両親は離婚。母は故郷の名古屋市内で居酒屋「団」を経営する。4月中旬の名古屋遠征では、記念球を持って帰り、母の店で石川、館山らベテランも参加した投手会が開催された。「(母も)喜んでくれました」と笑顔で振り返った。

 1年目を終えたオフには母に時計をプレゼント。「結果を出すことで恩返ししたい」と決意している。開幕前に目標に掲げたのは40試合登板。「ここまでは出来すぎですね」と控えめに語る。シーズンはまだまだこれから。下位からの巻き返しを図るチームのブルペンの一員として、結果を求め続ける。(記者コラム・細川 真里)