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時速80キロで4メートル以上を飛び跳ねる!? 映画に見るウサギたちの知られざる生態

5/17(木) 7:11配信

dmenu映画

リアルなウサギの世界に迷い込んでみませんか?

『ウォーターシップダウンのうさぎたち』(1978年)は、うさぎの主人公ヘイゼルが、人間による開発の手が迫る故郷を離れ、兄や仲間とともに旅をする物語。安全で理想的な新しい棲家「ウォーターシップダウン」を目指しますが、その道中でときにウサギ同士の争いがおき、さらには天敵となる動物たちも姿を現すのでした。

本作に登場するウサギは、今回紹介した中でも一番リアルに描かれていると言っても過言ではありません。本作のアニメーター、ゲイリー・シカモアも「写実的な動きを取り入れた」と、特典映像で語っているほど。

鼻をヒクヒクさせて、仲間や異変などを察知する。2本足で立ち上がって辺りを見回す。手を舐めて、顔を洗うような仕草をする。後ろ足で耳を掻く。後ろ足で地面を叩いて、仲間に危険を知らせるなど……。ウサギの一つ一つの仕草が細かく描写されており、さらに画面に登場するウサギの動きが各々別々の動きをする細かい演出で、よりリアルに感じられる映像になっています。

この作品に登場するウサギは巣を作っているので、ピーターラビットと同じアナウサギだと推測できます。学校などで良く見る飼いウサギ(イエウサギ)は、アナウサギを家畜化したもの。穴を掘るために足はやや短めで、耳もコンパクトです。

その血筋をさかのぼると、祖先はイベリア半島にたどり着きます。スペインには今もアナウサギが生息していますが、彼らは19種類の猛禽類、10種類の肉食獣に捕食される“ごちそう”です。人間だけでなく、昔から多くの動物たちに追われる存在だったんですね。

同じ巣に住むアナウサギの間では、明確な格付けがされていて、ヘイゼルのようにリーダーとなる存在がいます。ヘイゼルが、安全な棲家を求めて「ウォーターシップダウン」を目指すのも、リアルな部分なのかもしれません。

『ピーターラビット』ではウサギのピーターと、その妹やいとこ達が、近くに住む老人マグレガーの畑に忍び込み、色とりどりに実った野菜を頂戴してしまいます。そんなピーターたちの前に姿を現したのが、マグレガーの親戚トーマス。彼はあの手この手でピーターを家から追い出そうとしますが、トーマスが恋をした隣人のビアは、ピーターたちのことが大好きだったのです――。

本作を今回紹介した作品たちと比較すると、動きや質感がよりリアルになっており、アニメーション技術の進化を改めて実感させられます。柔らかな毛並みに覆われたお腹には、ポヨポヨとした肉感まで出ていて、思わず触ってみたくなりました。

しかし一方で、2本足で歩く姿は人間のようで、トラックの荷台に飛び乗ったり、電気柵に細工を仕掛けたりと、身のこなしにピーターの活き活きとした姿が見事に表現されていました。

撮影中には“バニー一座”とよばれた俳優たちが、ピーター達の動きを演じ、俳優が自分の立つ場所を決めるときなどに一役買ったそうです。ピーターたち動物はCG、俳優は実写なのに、違和感なく見られるのは、そんな撮影テクニックがあってこそかもしれませんね。

そんなピーターの仕草の中でも、たまらなく愛らしいのが、「ごめんね」と謝るためにおでこを合わせようとするシーン。プロダクションノートによると、ウサギは実際におでこをくっつけて、飼い主に「撫でて」とせがむそうで、コミュニケーションの上でおでこは重要な場所なのだとか。本物のウサギ好きにはたまらない一幕ではないでしょうか。

ピンと立てた耳を音の鳴る方向に向けて警戒したり、欧米では“鼻ウインク”とよばれる鼻をピクピクさせる仕草など……。現実でもその一つ一つの動きが、たまらなくかわいいウサギたち。そこに、ピーターのユーモアあるキャラクターが組み合わさった『ピーターラビット』は、かわいい動物映画が大好きなら必見の作品です。

(文/デッキー@H14)

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最終更新:5/17(木) 7:11
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