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半数が「10回以上セクハラを経験」 調査が示した報道業界の実態

5/17(木) 18:56配信

BuzzFeed Japan

財務省のセクハラ発言問題で明るみに出た、報道現場におけるハラスメント。性暴力の被害者と報道関係者でつくる「性暴力と報道対話の会」は5月17日、メディアで働く人を対象にセクハラ被害の実態を調べたアンケート調査の結果を発表した。回答者の半数が「10回以上被害を経験した」と答えるなど、深刻な実態が明らかになった。【BuzzFeed Japan / 伊吹早織】

回答者の半数が「10回以上被害」

この会は、性暴力の被害者らでつくる一般社団法人「Spring」代表理事で、自らも父親から性的虐待を受けた経験のある山本潤さんを中心につくられた。性暴力被害者と報道関係者向けの勉強会を開いている

今回のアンケートは、財務省の福田淳一元事務次官が女性記者にセクハラを繰り返していたと報じられたことを受け、4月24日からネット上で実施。5月7日までに、新聞社や放送局で働く20~60代の記者ら計107人(女性103人、男性4人)が回答した。

被害を受けたことがあると答えたのは102人で、全員女性だった。そのうち「10回以上」被害を経験した人が最も多く、51人と半数を占めた。「2~9回」が46%だった。

具体的には、「性的な関係を無理やり持たされた」と答えた人が8人。「抱きつかれた」が49人、「性的な関係を強要されそうになった」が39人、胸やお尻を触られた人が35人だった。

加害者の95%が「自分よりも立場が上」

調査が示したのは、セクハラの加害者は社会的地位が高い場合が多く、その立場を利用した「パワハラ」の要素もあることだ。

加害者との関係について、被害を経験した人のうち74人が複数回答で「取材先・取引先」と回答。「上司」が44人、「先輩」が35人と続き、社会的関係や上下関係を問われて加害者が「上」と答えた人は95%だった。

被害を受けた当時の年齢も20代が7割を占め、加害者は40~50代が最も多かった。

「社内のセクハラ被害がこんなにも多いとは思っていなかった。20代の頃はまだ駆け出しで、無防備であることにつけ込まれやすいのかもしれません」と、元毎日新聞記者の上谷さくら弁護士は指摘する。

「『あいつは使えない』と言われたくないというプレッシャーがある。被害を受けても、上から『このくらいで泣き言を言うもんじゃない』と言われたら『自分は根性が足りないんだ』と思いがち。そうした業界の体質も問題だと思います」

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最終更新:5/17(木) 21:44
BuzzFeed Japan