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名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、新指揮官とともに歩んだ「山あり谷あり」のBリーグ2年目

5/17(木) 19:00配信

バスケットボールキング

 5月13日、就任1季目の梶山信吾ヘッドコーチ率いる名古屋ダイヤモンドドルフィンズの2017-18シーズンが終了した。

【ハイライト動画】チャンピオンシップ準々決勝 琉球ゴールデンキングスvs名古屋ダイヤモンドドルフィンズ

 今季開幕前のオフシーズン、大幅なメンバー変更は行わず、柏木真介(元シーホース三河)、大宮宏正(元琉球ゴールデンキングス)、クレイグ・ブラッキンズ(元滋賀レイクスターズ)の3人を獲得。張本天傑や笹山貴哉、安藤周人ら25歳前後の選手たちを主体としたロースターでBリーグ2年目をスタートした。

 開幕戦は昨季準優勝の川崎ブレイブサンダースを相手に、B1リーグ初の外国籍選手キャプテンであるジャスティン・バーレルの決勝点で77-76と劇的勝利。「今季のドルフィンズは違う」。そう思わせた。しかし第2戦で敗れ、そのまま5連敗。第4節からの3連勝で立て直したかに見えたが、三河との第6節は2試合とも100点ゲームで屈した。その後も、競っているが勝ちきれない、ディフェンスの崩壊で大量失点を喫する、不安定な試合運びなど、2017年は11勝17敗と黒星先行。敗れた17試合のうち、8試合が1ケタ点差、9試合が2ケタ点差と課題は顕著に現れていた。

 琉球ゴールデンキングスと顔を合わせた「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2017-18」クォーターファイナルの第1戦終了後、その琉球を相手に4戦全敗を喫するなど苦しい戦いが続いたシーズン序盤について、司令塔の笹山は「その時は(チームとして)仕上がっていなかった」と振り返っている。

 2018年に入ると、1月から3月の試合で13勝7敗。第17節の横浜ビー・コルセアーズ戦は2試合とも1点差で競り勝ち、第25節の三河戦は1点差で敗れたものの最後まで粘りを見せた。チャンピオンシップ出場権を懸けた中地区2位争いが激化する中、4月14日のアルバルク東京戦では最大22点ビハインドをひっくり返して金星。その後、富山グラウジーズから奪った2勝を含む4連勝を達成し、第31節の結果により地区2位を確定させた。

「シーズン終盤で一番いいバスケットボールをできるようになった」(バーレル)、「序盤と今では全然違うチームになっている」(梶山HC)との言葉どおり、試合を重ねるごとに成長して沖縄の地へ乗りこんだ。第1戦は相手にリードを与えることなく71-69で逃げきり。第2戦はリベンジに燃える相手に食らいつき、試合終了残り3分10秒に逆転されるまで互角の戦いを展開。最後に力尽きる格好となった。

 梶山HCは、20分間のインターバルを経て行われる5分前後半の“第3試合”を前に、選手たちへ「気持ちを出してやるだけ」と伝えたという。「ただでさえ、アウェーで、このような素晴らしいお客さんの前で戦わなければいけない。僕たちはチャレンジャーなので、勝ちたいという気持ちを出すしかないと。選手たちもそれを理解して、声を掛け合っていた。戦術、戦略ではなかった」

 しかし、張本が腰痛の影響もありコートに立てず、さらにバーレルがゲーム途中に胸部の筋肉をつるアクシデント。5-2で試合を折り返し、後半開始早々にジェロウム・ティルマンが先制点を挙げたものの、残り2分54秒に逆転され、その後はリードを奪うことができなかった。

 指揮官は試合後、「琉球さんとここまでの試合ができたこと、1つ勝てたことは良かった。シーズン63試合、選手たちが最後まで諦めずがんばってくれたことは感謝している。負けたのは僕の責任。選手たちに『ありがとう』と伝えたい。やってきたことを信じて、自信を持って、胸を張って終えたい」とコメント。主将として厳しいチーム状況を立て直したバーレルも「声を出して、若い選手をサポートして、リーダーシップを発揮してみんなが上達できるようにした。ベストのバスケをやることだけに集中していた。波はあったが乗り越えたと思っている」と胸を張った。

 チャンピオンシップ準々決勝敗退という結果で幕を閉じた名古屋D。今季は経験不足ゆえの脆さもあった。「チャンスがあるなら成長したい」。来季に向けたチーム編成は発表されていないが、選手時代を含めて1999年からチーム一筋の指揮官に期待したい。

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