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ペット用「タクシー」開業 金沢の木谷さん 高齢化、核家族化に対応

5/17(木) 1:12配信

北國新聞社

 金沢市片町2丁目の自宅を拠点にペットシッターやドッグホテルを営む木谷章子さん(49)は今月、ペット用の「タクシー」事業を始めた。一般のタクシーでは乗車を断られることがあるため、飼い主に代わり急病時に動物病院へ運んだり、ドッグホテルに送迎したりする。高齢者や単身者など、支援を必要とする飼い主とともに、「愛する家族」を守っていく。

 ペットを運ぶ車は法令上、「貨物自動車」となり、木谷さんは4月、貨物自動車運送業の認可を得た。今月に納車された新車の軽ワゴン車の後部に、ペットを入れるケージを置き、「タクシー」とした。

 ペットに関わる仕事を始めたのは、病気治療中の次女が5年前、闘病の心の支えとして雄犬「そら」を飼い始めたのがきっかけだった。生後数カ月で家に来た「そら」は、次女だけでなく家族を癒やす存在となったが、次女が長期入院し、木谷さんが付き添うたび、預け先を探す必要に迫られた。

 木谷さんはその経験から、1月に小型犬2頭限定のドッグホテルと、飼育を手伝うペットシッター事業「わんとにゃ」を始めた。

 ホテルやシッター業に取り組む中、単身でペットを飼う人や、高齢で運転免許証を返納したり、運転に自信が持てなかったりした人が、ペットの移動にも困っていることを知り、タクシー業参入を決めた。

 木谷さんによると、県内ではかつてペットタクシーが運行していたものの、「現在は自分以外にタクシー業者はいないのではないか」という。

 ジャパンケネルクラブの公認資格「愛犬飼育管理士」を持つ木谷さんは「それぞれの飼い主さんごとに、ペットの飼育環境や困りごとは異なる。安心してペットを任せてもらえる存在になりたい」と話した。

北國新聞社

最終更新:5/17(木) 2:19
北國新聞社