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みちのく銀行融資で不正17件 7人懲戒処分

5/17(木) 23:59配信

Web東奥

 みちのく銀行は17日、設備資金の融資業務において、使途を偽って融資を実行したり、外部の保証機関に提出する領収書を偽造するなど、2012~17年にかけて17件の不正な事務処理があったと発表した。同行は私文書偽造などに当たると判断し、東北財務局と青森県警に報告。不正に関わった課長級を含む20~50歳代の男性行員7人を懲戒処分とした。顧客側への金銭的な被害は生じていないという。

 同行によると、不適切な融資額は計2億5千万円余りで、このうち保証付融資は同行単独の融資に切り替え、顧客が保証機関に支払った保証料計約1700万円は同行が負担し顧客への返還手続きを進めている。処分に関しては今後、「経営陣もしかるべき対処をする」としている。

 17件のうち、資金使途違反は2件、領収書偽造が15件。本店と県内7支店で判明したが、同行は組織的な不正は否定している。

 資金使途違反は、設備導入が終わり資金が少なくなった顧客に対し運転資金を融資する際、返済期間が長い設備投資名目で融資しようと関係書類を偽造した。

 また、設備資金の見積もりで保証機関の保証を得た後、実際に掛かった設備導入費用が見積もりを下回った場合に、同機関に必要な届け出をせずに領収書の金額を書き換えてつじつまを合わせていた。保証機関の大半が県信用保証協会だった。見積もりと実際の融資金額の差額は、5万8千~30万円だという。

 不正は昨年12月11日、内部監査で、行員による事務処理の放置事案を調査していた際、融資前の稟議(りんぎ)書に添付されていた領収書と異なる領収書を保証機関に送っていたことが発覚。これを受け全営業店の設備資金融資を調査した結果、別の6人の不正も含め計17件が判明した。複数の不正を行っていた行員もいた。

 7人は行内ルールに基づき懲戒処分済みだが、同行は「公表は控える」とし、処分内容を明らかにしていない。不正に関与した行員の刑事告訴は考えていないという。

 17日、青森市の同行本店で記者会見した須藤慎治常務執行役員は「お客さまや株主、地域に心配と迷惑を掛けた」と陳謝。同様の不正が起きないよう社内手続きを厳しくしたとし「コンプライアンスを再徹底し、再発防止と信頼回復に向け、役職員一丸で取り組む」と話した。

東奥日報社

最終更新:5/18(金) 8:51
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