ここから本文です

セイコーエプソン、次世代消防救助用のスマートマスクなどを開発

5/18(金) 14:37配信

BCN

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は5月17日、日本消防設備安全センターが主催・運営する「G空間情報を利用した救助システム及び消防活動に関する検討会」に参画し、次世代の救助システム「STAR RESCUE SYSTEM」の消防救助用ウエアラブル機器としてエプソンのスマートグラス「モベリオ BT-300」の技術を応用した「スマートマスク」と「スマートゴーグル」のコンセプトモデルを共同開発したと発表した。

 2014年4月に立ち上がった「G空間情報を利用した救助システム及び消防活動に関する検討会」は、最先端のG空間情報技術とICT技術を駆使。災害発生と同時に高層建物や地下街などで逃げ遅れた人の迅速救助を目的に、屋内にいる人が持っているスマートフォンの位置検出を検討した。また、災害時、閉鎖空間に発生する濃煙や停電で視界が妨げられる環境下で、効率的に安全な消防活動が行えるよう、スマートグラスや赤外線カメラなど最新機器を活用して、周囲の状況などが視認できる消防救助用マスク/ゴーグルの開発を進めてきた。

 そして、4年を超える検討・開発を経て、あたかも屋内を透視するように把握ができ、救助活動を大幅に向上する次世代の救助システムSTAR RESCUE SYSTEMのコンセプトモデルの製作に至ったという。STAR RESCUE SYSTEMは、建物内や地下街などにセンサ(Beacon)を活用した「位置情報システム」を設置し、普段は顧客の誘導や道案内、広告など商用に利用する。災害時にはスマートフォンの位置情報を消防隊が利用することで、建物内に取り残された人数や場所などの情報を事前に把握する。また、救助活動にあたる隊員の位置や状況も把握でき、要救助者の位置を確認しながら組織的に迅速・効果的な救助活動を可能とする。

 今回、STAR RESCUE SYSTEMの消防救助用ウエアラブル機器として開発したスマートマスクは、エプソンのスマートグラス モベリオ BT-300を組み込んだ新型マスク。このマスクは、無線により隊長の手元にある情報端末と交信を行う。隊長は、情報端末で隊員が置かれている状況を確認でき、現場情報の共有化が可能となる。グラスには、隊長からのテキストによる指示、赤外線カメラの映像、空気呼吸器の残量、時間経過や方位が表示される。また、赤外線カメラの使用により、暗闇の中での要救助者の位置や高温場所の確認も行うことができる。

 スマートゴーグルにも、モベリオ BT-300を組み込んでおり、スマートマスクと比べ、外観は軽装備仕様となるが、グラス部分の情報表示機能は同一で、指揮隊の情報端末と無線交信もでき、現場情報の共有も可能となっている。

最終更新:5/18(金) 14:37
BCN