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40代でスター・ウォーズVFXマンに 日本人モデラーが明かすミレニアム・ファルコン秘話

5/18(金) 8:02配信

シネマトゥデイ

 ハン・ソロの若い日を描く『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(6月29日公開)は、“ポンコツ”と言われる前の新しいミレニアム・ファルコンも見どころ。そのファルコンの造形を手掛けたのは、なんと日本人! CGモデラーの成田昌隆さんにお話を伺った。(取材・文/平沢薫)

【映像】成田さんがリードモデラーを務めた『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』

 成田さんは、なんと46歳で大手証券会社を退社し、ハリウッドで映画製作に携わるという、子供時代からの夢を叶えた経歴の持ち主。1963年、愛知県出身。幼稚園の頃はロボットアニメ「鉄人28号」が大好きで、「ゴジラ」「ウルトラマン」などの特撮作品を観て育ち、中学生で1作目の『スター・ウォーズ エピソードIV/新たなる希望』に出会って衝撃を受けた。

「それまでは特撮っていうと、飛行機をピアノ線で吊って、爆竹を仕掛けてパーン、っていうイメージだったんですけど、『スター・ウォーズ』がそれを根本から覆した。映像を観て、たまげました。冒頭でデストロイヤーがガーッと来た時は、本当に驚きましたね」。

 そして会社勤めをしながら独学でCGを学び、世界有数のVFX工房ILM(インダストリアル・ライト&マジック)に入社。『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』 でモデラーを担当してきた。

 「初めてシリーズを手掛けたのは『フォースの覚醒』の時で、『スター・ウォーズ』トリロジーのサントラを聞きながら作業しました。『エピソード4』の最後に表彰式のシーンがあって、そこで使われているエンドテーマが流れてきた時は“ああ、今、『スター・ウォーズ』をやってるんだなぁ”と。本当に泣けました(笑)」。

 ちなみに“モデラー”という仕事は、イメージイラストを3次元の立体にすること。CGで宇宙船の形を創り、ルック&フィール(見た目や雰囲気)を決めていくのが担当だ。「イラストで何も描かれていない部分をそのまま立体にすると、リアルな物体にならないんです。なので、細かいパーツをひとつひとつ作って、それを見栄えがいい感じに配置していくわけです。デストロイヤーには2万5,000個のパーツが必要でした」。

 だから、メカの細部には成田さんのアイデアが盛り込まれた。「『フォースの覚醒』のファルコンは『エピソード4』の30年後なので、アンテナの形を変えて、側面のディディールもかなり複雑にしました。でも今回のファルコンは10年前の姿。だから最初の『スター・ウォーズ』のDNAを受け継ぐことを意識しました」。

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最終更新:5/18(金) 8:02
シネマトゥデイ