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目指すは”勝てる体制”。レッドブル・ホンダ誕生の可能性について、ホンダ山本モータースポーツ部長に訊く|F1ニュース

5/18(金) 18:56配信

motorsport.com 日本版

ホンダ側の準備が、まだ不足していた

 マクラーレンやレッドブルと比べれば、トロロッソはトップチームとは言えない小規模なチームである。そういった規模のチームと組んだのは、将来に向けビッグチームと組むための第一歩だったのか? それを尋ねると、山本部長は「そんなことは思っていない」としつつも、次のように説明した。

「そこは、ホンダがちゃんとできていないんですよ。我々は、PUメーカーとしては4番目なんです。それは明らかです。(創業者の)本田宗一郎さんがそれを聞いたら、『ふざけるな! お前らっ!』と言って怒鳴られていたと思います。本来なら、会社の経営陣がサーキットに来て、全員に向けて怒鳴るくらいのパワーが欲しいです」

 マクラーレンとの3年間はうまくいかなかった。これについて山本部長は、次のように語った。

「そもそも、マクラーレンとやるということは、近道だったと思います。ドライバーもワールドチャンピオンがふたりでしたし、マクラーレンも優秀なチームだった。だから、選択が間違っていたとは思いません。ただ、そういう大きなチームとやるには、ホンダ側の準備ができていなかったと思います。ホンダ側と、マクラーレン側のバランスが取れていなかった。それが見えていなかったということが、ボタンをかけ違ったところだと思います」

「マクラーレンとやればなんとかなるんじゃないかと、そういう気持ちもあったと思います」

「レッドブルと組む時には、マクラーレンと同じ状況になることはありません」

ホンダのPUに”バッジ”が付くのは受け入れられない

 では実際にレッドブルと組むことになったら、トロロッソとの関係はどうなるのか? トロロッソとホンダは現在、ワークス契約を結んでいる。

「私はトロロッソと契約しているということをリスペクトしたいし、それはトストさんとも話しています。それを大きく変えるつもりはありませんが、レッドブルと契約できた場合の契約の仕方については、実は今考えているところです。でも幸いなことに、レッドブルとトロロッソは同じグループじゃないですか? それも含め、マルコさんと話をしています」

 今年のレッドブルには、タイトルスポンサーとしてアストンマーチンがついている。アストンマーチンも自動車メーカーであり、ポジションはホンダと被る。しかしホンダとしては問題ないと、山本部長は語る。

「アストンマーチンのヴァンテージは、車格としてはNSXと一緒ですから、議論はしました。でも、アストンマーチン・レッドブル・レーシングという名前は変わらないですし、私はあまりこだわるつもりはありません」

「ただ、個人的には、ホンダのエンジンにタグホイヤーのバッジがつくというのは受け入れられない。もちろん、タグホイヤーという時計メーカーが、チームのスポンサーにつくということについては問題ないです。とにかく、最終的にどうなるかは分かりませんが、アストンマーチンやタグホイヤーの件については、私とマルコさんの中では非常にクリアになっています」

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