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元横綱・若乃花 「お兄ちゃん」は相撲界の喧噪を離れ… 高嶋ひでたけのラジオ“秘”交友録

5/18(金) 16:56配信

夕刊フジ

 【高嶋ひでたけのラジオ“秘”交友録】

 横綱、大関になった力士でも、一番うれしかったのは「十両」、つまり関取になったときだという力士は多い。

 大相撲の世界では、関取とそれ以下は言うまでもなく待遇が「月とスッポン」。関取になれば、大銀杏を結い、化粧まわしを締めて、土俵入りができ、100万円を超える給料も入る。自分の身の回りの世話をする「付き人」がつく。この付き人、十両力士でも2人、横綱に至っては10人を超えることもあるという。

 先場所、新十両貴公俊の暴力事件が起きた。付き人の連絡ミスで控えに入る時間が遅れ、境川審判部長代理から注意を受けた。これに怒って付き人に暴行を加えたのだ。渦中の貴乃花部屋の力士が起こした暴力事件とあって、大騒ぎとなった。

 そこで思い出したのが「お兄ちゃん」元横綱若乃花だ。千葉の富津に住んでいる。富津観光大使になったというニュースもあった。海に近い富津というのが意味を持つ。

 インタビューの一言がとても印象深い。

 「無性に1人になりたいときがあるんですよね」

 深夜、みんなが寝静まった頃、1人で海に行き深夜の浜辺に寝転んで、星を眺め、波の音を聞きながら何時間も過ごしたことが何度もあるという。この日常とのギャップで微妙に神経のバランスを取っていたようだ。

 人気力士、ましてや横綱ともなると一歩出れば注目の的。ましてやいつも笑顔の若乃花。付け人にも気を使ったに違いない。付け人が自分より兄弟子だったり、獲得した懸賞金を気前よく付け人にあげたり…。

 今場所幕下に陥落した貴公俊の心境はどんなものか。

 ■高嶋ひでたけ(たかしま・ひでたけ) フリーアナウンサー。1942年生まれ、神奈川県横須賀市生まれ。明治大学卒業後、65年にニッポン放送に入社。『オールナイトニッポン』などに出演。深夜ラジオでは“ヒゲ武”の愛称で親しまれた。80年代からは『お早よう!中年探偵団』『あさラジ!』などで“朝の顔”として活躍してきた。1990年からフリー。

最終更新:5/18(金) 16:56
夕刊フジ