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<マレーシア>ナジブ氏への捜査本格化 汚職疑惑への関与

5/18(金) 19:26配信

毎日新聞

 【ジャカルタ武内彩】マレーシアで汚職疑惑への関与が疑われているナジブ前首相への捜査が本格化している。捜査当局は18日、家宅捜索していたナジブ氏の自宅から約280箱分の宝石や高級バッグ、現金などを押収し、ナジブ氏を22日に事情聴取する方針を明らかにした。マハティール首相(92)は捜索は警察の判断としながらも「十分な理由があってのことだろう」と支持を表明。ナジブ氏は出国も禁止され、苦境に立たされている。

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 地元メディアによると家宅捜索は16日夜に始まり、自宅のほか事務所など計6カ所が対象となった。ナジブ氏の弁護士は17日、「ナジブ氏は捜査に協力する用意も意思もある。長時間にわたる家宅捜索は不当な嫌がらせだ」と非難。ナジブ氏は首相時代の2009年に設立した政府系ファンド「1MDB」から約7億ドル(約760億円)を流用したとする疑惑を否定している。

 マハティール氏は首相就任後、ナジブ夫妻の出国禁止を命じたほか、アパンディ法務長官を事実上、更迭した。アパンディ氏は16年、「ナジブ氏の個人口座の資金は、サウジアラビア王室からの献金で違法性はない」として捜査を終結させた人物だ。

 1MDBは海外から投資を誘致する目的で設立されたが、15年に420億リンギット(約1兆3700億円)の負債が発覚。その後も、ナジブ氏の親族に近い投資家が資金を不正流用してハリウッド俳優に絵画や宝石を贈ったり、ナジブ氏の夫人の個人口座に多額の送金があったりする疑惑が続出していた。

最終更新:5/19(土) 3:18
毎日新聞