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藤井15歳プロ「史上最年少七段」挑む 竜王戦5組準決勝で〝鬼門〟井上一門・船江六段と対戦

5/18(金) 11:23配信

産経新聞

 将棋の最年少プロ、藤井聡太六段は18日、大阪市福島区の関西将棋会館で船江恒平六段(31)との竜王戦5組ランキング戦準決勝の対局に臨んだ。藤井六段がこの日勝利すると、規定により七段に昇段する。15歳9カ月の藤井六段が七段に昇段すれば史上最年少記録。今年2月に五段、六段へと昇段してからわずか3カ月で“スピード出世”を果たすか注目される。

 中学生でプロになった棋士の七段到達時の年齢は、加藤一二三(ひふみ)九段(78)が17歳3カ月。谷川浩司九段(56)は18歳11カ月で、羽生善治(はぶ・よしはる)棋聖(きせい)(47)=竜王=は20歳0カ月。渡辺明棋王(きおう)(34)は21歳5カ月だ。この日に藤井六段が七段昇段を決めれば、記録を大きく塗り替えることになる。

 振り駒の結果、先手は船江六段。午前10時に対局が始まると、船江六段は少し考えて角道を開けた。藤井六段はお茶を一口すすった後に飛車先の歩を突いた。持ち時間は各5時間で、終局は夜になる見通し。

 藤井聡太六段(15)が18日、七段昇段を懸けて対戦している船江恒平六段(31)は井上慶太九段(54)門下で、藤井六段にとって“鬼門”の一門だ。井上一門のプロ棋士4人のうち、初対戦の船江六段を除く全員に敗れている。記録達成に難敵が立ちふさがる。

 藤井六段の17日までの公式戦通算成績は75勝12敗だが、このうち黒星3つが井上一門による。昨年8月、菅井竜也王位(26)に、12月に稲葉陽(あきら)八段(29)に敗れたほか、今年3月には、藤井六段にとって中学生最後の対局で井上九段に敗れ、連勝も16で止められた。

 藤井六段を公式戦で破った最年長棋士となった井上九段は「今回も大勢の報道陣が来て注目している。船江君には緊張感をうまく実力を発揮する力に替えてほしい」と願った。

 今回、藤井六段が七段に昇段する可能性のある条件は「竜王ランキング戦連続昇級」。八大タイトル戦の一つ「竜王戦」の決勝トーナメント(本戦)への出場者を決める予選で、最上位の1組から6組まである。

 昨年、藤井六段は6組で参加し優勝して昇級、今期は5組で指している。決勝進出者は来期、4組に昇級するため、藤井六段がこの日の対局で決勝進出を決めれば「連続昇級」の条件を満たして七段昇段となる。

 藤井六段が準決勝で敗れた場合でも、今秋にも行われる昇級者決定戦(敗者復活戦)で勝てば昇級し、昇段条件を満たす。

最終更新:5/18(金) 11:23
産経新聞