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障害者の保護者がグループホーム 尾鷲で設立目指す 来年4月開所予定 三重

5/18(金) 11:00配信

伊勢新聞

 【尾鷲】障害のある子どもを持つ親と福祉関係者らでつくる三重県尾鷲市北浦町のNPO「まぐのりあ」は、重度の障害者が安心して暮らせるグループホーム「和家(わや・仮称)」の設立を目指している。同市向井に土地を購入し、来年4月に開所予定。地元で暮らしたい人たちの受け皿として期待される。

 同市と紀北町に障害者グループホームは3カ所あるが、保護者が手掛けるのは初めて。重度、重複障害者が親元を離れて自立し、親以外の支援員と一緒に家庭的な環境で過ごせるようにする。共同生活する住居で相談や日常生活を援助。介護などが必要と認定されている場合は入浴、排せつ、食事の介護サービスを提供する。

 高台の660平方メートルに木造平屋建て約210平方メートルを造る。定員5人。6畳1部屋の個室やリビング、食堂、キッチンを設ける。夜間は支援員が常駐する。

 伊藤久子理事長(45)は知的・身体障害のある長男大地さん(21)と暮らしている。大地さんは特別支援学校東紀州くろしお学園を卒業し、現在はNPO「あいあい」(同市矢浜)で空き缶やペットボトルのリサイクル作業に励んでいるが、これまで何度も他の施設で入所を断られてきたという。

 伊藤さんは「私が死んだ後も生きていけるように、自分でグループホームをつくるしかなかった」と語る。「生まれ育った尾鷲で幸せに暮らしてほしい」という思いから、平成28年10月に「グループホームを作る会」を立ち上げ、29年8月にNPOを設立した。「まぐのりあ」はモクレンを意味し、「毎日の一歩一歩を大切にして花を咲かせていけるように」という気持ちを込めた。

 県と市の補助金1500万円を活用し、賄いきれない分はNPOの自己資金と寄付金を募る。賛助会員とグループホームの支援員を募集している。

 伊藤さんは「障害がある子どもがいる親御さんは自分だけで解決しようとする人が多い。悩みなどを抱え込まないでほしい」、湯浅正悟事務局長(66)は「要望があれば2つ、3つ目もつくっていきたい」と話している。

 問い合わせは湯浅さん=電話090(5860)7878=へ。

伊勢新聞

最終更新:5/18(金) 11:00
伊勢新聞

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