ここから本文です

国産ウナギ、来年はさらに値上げも シラス池入量5年で最低

5/18(金) 18:37配信

みなと新聞

 来年のウナギかば焼きの製品価格が今年以上に値上がりする可能性が強まってきた。水産庁が発表した今期(2017年11月~18年4月)ニホンウナギの稚魚(シラスウナギ)の累計池入れ数量(養殖池に入れた数)は、前年同期比28%減の14トンと過去5年で最低となった。今期池入れした稚魚の多くは来年以降に池揚げ予定。来年の国産ウナギ製品の生産増は期待できず、品薄による高騰が懸念される

 ウナギ養殖は前半(11月~翌1月)に獲れた稚魚を池入れし、7月の土用の丑(うし)に合わせて出荷する新仔と、2月以降に池入れして1年以上かけて育てて、翌年以降に水揚げする周年養殖物がある。

今年の稚魚 過半が来年以降の出荷

 現状は「周年養殖が年々主流になっており、近年では8割が周年で養殖したウナギ」(水産庁)。ただ今年は新仔に仕向ける前半漁は振るわず、池入れの合計数量は87%減の1・5トンと低調だった。

 今年のウナギ製品供給について、関係者間では「国内の新仔は丑の日に間に合わない」「輸入品が主力になる」との見方が強い。4月に日中のウナギ関係者が開いた貿易会議では、需要期の暴騰を防ぐため積極的な輸出を中国側に呼び掛ける声も上がった

 日本の品薄を受け、中国からの稚魚の輸入量は年明けから増加。財務省貿易統計によると、1月の輸入量は前年同月比16・5%増の874キロ。17年2~3月の輸入量はゼロだったが、18年は2月が2・6トン、3月が1・4トンと大幅に増えた。

 4月の池入れ数量は前年同月比3・2倍の2・9トン。新仔が既に間に合わない他、国内の採捕量が上向いたことや年明けの積極的な種苗輸入などを背景に水産庁は「(4月の池入れ量に)輸入物はほとんど含まれていないのでは」とみる。

[みなと新聞2018年5月18日付の記事を再構成]

最終更新:6/20(水) 12:05
みなと新聞