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“高音質コーデック全部入り”のBluetoothスピーカー、オラソニックから

5/18(金) 16:57配信

Stereo Sound ONLINE

スマホオーディオを高音質に楽しめる

 株式会社インターアクションから、Olasonic(オラソニック)ブランドのBluetoothスピーカー、「IA-BT7」が発表された。6月8日の発売で、価格はオープン(想定市場価格3万円前後)となる。

【画像】カラーは2色展開

 オラソニックは、東和電子のオーディオブランドとして2010年に誕生し、卵形のUSBスピーカー「TW-S7」が話題を集めた。その後CDジャケットサイズで高音質を実現した「NANOCOMPO」シリーズをラインナップするなど、積極的な製品開発を進めてきた。Stereo Sound ONLINEでもそのパフォーマンスを紹介してきたので、覚えている方も多いだろう。

 その後2017年10月に東和電子からインターアクションへ事業移管され、今回、新生オラソニックとして新たにスタートを切ったわけだ。

 株式会社インターアクション 代表取締役副社長 木地伸雄氏は、「インターアクションは、スマホのカメラで使われているCCDなどのイメージセンサー向け光学精密機器、つまり光の会社です。現在グローバルでも成長企業として評価いただいています」と自社について紹介してくれた。

 さらに、「IA-BT7には三つの特長があります。第一が高音質であること。次がBluetoothでスマホというディスプレイと簡単に連携できること。そして最後がAI スピーカーとの連携です」と、高音質と使いやすさをベースに家庭用分野に挑戦する意気込みを含めて語ってくれた。

 オラソニックでは、IA-BT7をスマホオーディオユーザー向けの製品と考えている。昨今の音楽ユーザーの多くがスマホに音楽ソースを保存していることを受け、屋外ではイヤホン/ヘッドホンで、家に帰ってきたらIA-BT7できちんと音楽を楽しんでもらいたいという企画だ。


■いい音のために、部品にもこだわった

 そのためには高音質が不可欠として、まず本体に木製キャビネットを採用した。フロントパネルは9mm厚、背面は6mm厚のMDF材を採用し、ユニット等はMDFを切削加工して取り付けている。

 工業製品としてはキャビネットに樹脂や金属を使った方が製造工程は簡単になるが、今回は内部損失や音の響きを考慮し、あえて手間のかかる木材を採用しているという。

 なお、本体カラーはウォールナットの突き板仕上げと、ホワイト仕上げの2種類が準備されている。

 次に、Bluetooth用のモジュールも自社開発した。先述したようにスマホをプレーヤーにした場合、音楽信号の伝送はBluetoothを使うのが一般的だ。その意味ではBluetoothモジュールが再生音の品質に大きく関係するという判断だ。

 一般的にBluetoothモジュールは既存のパーツを購入し、必要な回路だけを使うというケースが多いが、今回はいい音を再現するには余計な回路は付いていない方がいいと考えたのだろう。この点について製品開発に協力した株式会社SOZOデザインの代表取締役CEO 山本喜則氏は、「やってみたらたいへんでした。でも最終的にいい音になったと思います」と話していた。

 チップにはクァルコム製の「CSR8675」を使用し、BluetoothコーデックとしてLDAC(96kHz/24bit)やartX HD(48kHz/24bit)による再生に対応している。

 なお従来のSBCについても、「このモジュールを使うことで音質を改善できました」と開発者が話してくれた。

 スピーカーは2.1ch+パッシブラジエーターという構成で、40kHz(実測では50kHz近辺)まで再生できる57mmフルレンジユニットをL/Rに、110mmウーファーを中心に配置している。クロスオーバー周波数は200Hz。

 このユニットは既存の部品をベースに、オラソニック側から細かな要望を提出して仕上げてもらったそうで、そこから音づくりが始まったともいえるだろう。

 駆動用パワーアンプはTI(テキサスインスツルメンツ)製「TAS5782」を、フロントL/R用(10W×2)とウーファー用(20W)に2基搭載する。


■アナログ入力した音もいい

 なおIA-BT7はBluetoothの他にアナログ入力1系統(3.5mmステレオミニ)も準備している。これは木地副社長が話していたAIスピーカーとの連携用機能で、いわゆるスマートスピーカーのアナログ出力をここにつないでもらおうというものだ(端子部には『AI/AUDIO IN』と表記されている)。

 このアナログ入力からの信号は、内蔵A/Dコンバーターで96kHZ/24bitに変換し、ハイレゾ信号として処理しているそうだ。

 そこで発表会会場でソニーのウォークマンを使い、96kHz/24bitの楽曲をLDAC経由で再生した音と、アナログケーブルでつないだ場合を聞き比べさせてもらった。

 LDACの音も迫力があって素晴らしいが、アナログ接続にすると低域がさらに安定しヴォーカルの伸びもよくなったように感じる。これならAIスピーカーの音も満足いくレベルで楽しめることだろう。

 なおIA-BT7では、プロのレコーディングエンジニアが最終的な音のチューニングを担当している点も注目だ。株式会社ミキサーズラボのスタジオに試作機を持ち込んで、同社会長の内沼映二氏が中心になって音決めを行なったという。

 「音決めをする場合、まずは測定器でフラットにしがちですが、それでは駄目です。音楽再現は信号とは別物です。今回も最終的にフラットな特性にはなっていませんが、いい音にはなっています」と内沼さんは長年の経験に基づいた興味深い話を披露してくれた。

 同社では今後、IA-BT7のカラーバリエーションや卵形スピーカーのリニューアルモデルなど、様々な企画を検討しているという。新生オラソニックの展開に期待したい。

Stereo Sound ONLINE

最終更新:5/18(金) 16:57
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