ここから本文です

みちのく銀行 書類偽造で不正融資 7行員を処分

5/18(金) 11:14配信

デーリー東北新聞社

 みちのく銀行(高田邦洋頭取)は17日、2012年11月から17年10月にかけての設備資金融資を巡り、本店と7支店で、外部の保証機関に提出する領収書や書類の偽造など17件の不正があったと発表した。書き換えなどに関わったのは課長級を含む20~50代の男性行員7人で、3月末までに全員を懲戒処分とした。個々の処分内容は明らかにしていない。融資先への金銭的な被害はないとしている。

 同行の須藤慎治常務執行役員、古川博章執行役員経営管理部長が同日、青森市の同行本店で会見した。

 同行によると、融資先は県内の15個人または法人で、融資総額は約2億5千万円。不正のうち14件が保証付き融資だった。

 保証付き融資は、銀行を経由して外部保証機関に融資額の見積もりなどを提出。保証を得て、銀行が同額を融資する流れ。

 実際の利用金額が少ない場合や、融資より前に設備購入の一部支払いを済ませた場合、内容変更の手続きが必要だが、簡略化のため、設備投資に関する支払いをした際の領収書の金額や、不動産売買契約書の日付などを書き換えたという。設備資金が運転資金に使われた事例もあった。

 保証付き融資について、同行は引き続き保証を受けられる1件を除き、借入時と同じ条件の同行プロパー融資に切り替える。融資先が外部保証機関に支払った保証金計約1700万円は立て替えて返却する。

 不正の発覚は、同行の内部監査で融資業務に関する事務処理の放置が明らかになったのがきっかけ。調査の中で17年12月、本来と違う金額の領収書を外部保証機関へ送ったことが分かった。これを踏まえ、全営業店で過去5年間の設備資金融資を調査した。事実関係については東北財務局と青森県警に報告した。

 須藤常務執行役員は「公共的使命がある中、不適切な事案が発生したことを深くおわび申し上げる」と謝罪。融資の際、口座の金額の動きをチェックするなど再発防止策を検討する考えを示した。

 一部の案件で保証を請け負った、青森県信用保証協会(青森市)は「書類管理などの不適切な取り扱いは遺憾。今後、再発のないようにしてもらいたい」とした。

デーリー東北新聞社